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周囲から「誰かいい人がいたら紹介して欲しい」と言われるようになると、歳を感じたと思う人は多いのではないでしょうか?
現代はインターネットの普及で気軽に出会いなどもあり怖いニュースもありますが、一昔前から紹介や出会いのきっかけなど、男女の仲を結ぶ人は信頼とある程度の地位がある人でした。
時代の流れは、人間関係にも変化をもたらせていることがわかります。
この記事では「月下氷人」の意味や語源、英語表現・類義語や使い方を例文をご紹介していきます。
「月下氷人」の意味は?語源は?
「月下氷人」の意味は?
「月下氷人」の文字を見た時に「月下美人」と見間違えてしまうことがあるので、漢字の並びをよく見てテストで間違えないようにしましょう。
「月下氷人」は「げっかひょうじん」と読みます。
「月の下の氷の人」とは一体どんな人なのかとても気になる漢字の並びですね。
「月下氷人」とは「縁結びの神様」という意味です。
そこから「男女の縁を仲立ちする人」という意味になりました。
昨今ではあまり聞くことがなくなりましたが、結婚式などの仲人や媒酌人を指す言葉として「月下氷人」ということが多いです。
近年、結婚式の事情も変化がありそういった人をたてないカップルも増えているので仲人にや媒酌人に限らず、パートナーの縁を取り持つ人として使われつつあります。
「月下氷人」の語源は?
次に「月下氷人」の語源を確認してみましょう。
まず「月下氷人」を二語に分けると以下のようになります。
- 「月下」・・・「月のさすところ」という意味
- 「氷人」・・・「縁を結ぶ人」という意味
そして「月下氷人」とは、台湾に伝わる縁結びの神様「月下老人」と中国に伝わる縁結びの伝説に出てくる「氷人」を重ねて出来た四字熟語です。
なので中国には「月下氷人」という言葉はありません。
日本では「老人」という言い方を好む人はいませんよね。
そこから日本では二つの縁結びの神様の意味を持った「月下老人」と「氷人」をつなげた造語として成立しました。
「月下氷人」の英語・類義語
それでは、「月下氷人」の英語表現や類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
「月下氷人」の英語表記
「月下氷人」の英語表記には以下のようなものがあります。
- matchmaker
- go-between
【例文】
- He is thick popularity in the go-between.(彼は月下氷人で人望が厚いです。)
「go-between」とは「仲人」という意味の英語です。
英語圏においても男女の縁を取り持つ人は存在するので同じ意味の英語が存在します。
英語での「go-between」は「間に入って交渉を行う人」という意味も含んでいます。
「月下氷人」の類義語
次に「月下氷人」の類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
- キューピット
- 仲人
- 橋渡し役
「月下氷人」が日本で出来た造語なので類義語が完全に同じ意味とは言えませんが、よく似た場面で使われる言葉なので類義語と言えます。
どちらかといえば「月下氷人」を使うことの方が少ないかもしれませんね。
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「月下氷人」の使い方の例文
それでは、「月下氷人」の使い方を例文でご紹介していきます。
【例文】
- 「彼が私たちの月下氷人となってくれました。」
- 「祖父が月下氷人となり、今までにたくさんの夫婦が誕生した。」
- 「現代では月下氷人と呼ばれる人も少なくなりました。」
- 「祖母の教え子の彼に一目ぼれした私にとって、祖母の存在は月下氷人でした。」
- 「月下氷人だと評判の母でも私の恋愛には口出ししなかった。」
例文からもわかるように、「月下老人」という本来の意味の言葉より「月下氷人」いう表現の方が柔らかく感じますね。
「月下氷人」という立場の人は人生の先輩であることが多いのも、縁結びというものが人生のターニングポイントとしてとても大切なことであることがわかります。
言葉の裏にある「月下氷人」を想像したときの面白さ
ここまで「月下氷人」について解説してきました。
人生において光を照らしてくれる存在の人がいることはとても勇気付けられます。
人任せではなく自分の人生を歩いていくことが一番です。
しかし、その道しるべを教えてくれる人は、暗闇を灯してくれる月のような存在なのかもしれませんね。
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