「後生大事」とは?意味や語源、使い方の例文をご紹介【英語&類義語】

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あなたには「後生大事」にしている物はありますか?
私は、結婚する時に母からもらった私自身の臍の緒を「後生大事」にしています。また、学生の頃にもらった優勝トロフィーも「後生大事」にしている物の一つです。これからも「後生大事」にしたくなる物がどんどん増えていくかもしれませんね。
ところで、「後生大事」の意味ってご存知ですか?
この記事では「後生大事」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「後生大事」の意味と語源

「後生大事」の意味

はじめに、「後生大事」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「後生大事」は「ごしょうだいじ」と読みます。
「後生大事」とは「とても大切にしている」「肌身離さず持っている」という意味です。
つまり、何かをとても大切にすることを表した言葉ですね。

「後生大事」の語源

次に、「後生大事」の語源についてご紹介します。

「後生大事」という言葉は、もともと仏教語として使われていました。仏教での「後生大事」は、「没後や来世の安楽を願って、今を大切に仏道に励むこと」という意味です。一般的に使われている「後生大事」の「とても大切にする」といった意味とは違ったんですね。
ここからは、「後生」と「大事」の意味についてご説明します。まず「後生」は、仏教で使われていた意味と同じく「没後の世界」や「来世」「生まれ変わった世」という意味です。そして、「大事」は「大切なこと」「自分にとって必要とすること」という意味があります。直訳すると「没後の世界でも大切にする」「来世の自分にとって必要なこと」となり、「後生大事」の「とても大切にする」という意味に繋がりますね。

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「後生大事」の英語表現と類義語

「後生大事」の英語の表現

続いて「後生大事」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。

  • Take great care of(後生大事)

【例文】

  • He take great care of this.(彼はこれを後生大事にしている)
  • Always take great care of this bag.(いつもこのバックを後生大事にしている)

「take」は「取る」や「抱きしめる」、「great」には「素晴らしい」「とても」、「care」には、「大事だと思う」「気にかける」「世話をする」などの意味があります。合わせた「take great care」は、「細心の注意を払う」「大切に扱う」という意味があります。
「細心の注意を払う」も「大切に扱う」も、「後生大事」の「とても大切にする」という意味と同じですね。なので、英語では「take great care」が「後生大事」となります。

「後生大事」の類義語

次に「後生大事」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。

  • 相即不離(そうそくふり)
  • 唯一無二(ゆいつむに)

「相即不離」とは、「密接した関係で切り離せないこと」という意味です。意味は違いますが、「後生大事」の「肌身離さず持っている」つまり「手放せない」という意味に似ていますね。
「唯一無二」は「この世で一つしかないもの、存在」という意味です。こちらも意味は全く違いますが、「後生大事」にされる物は「この世で一つしかない物」と同じくらい大切な物であることが多いので、「唯一無二の存在」と言い換えることができるかもしれませんね。

「唯一無二」を英語にすると、【One and only】という表現になります。

 

「後生大事」の使い方

最後に「後生大事」の使い方を紹介します。

【例文】

  1. 「これは、僕が後生大事にしている物だ」
  2. 「いつも後生大事に抱えているカバン」
  3. 「これから後生大事にすると決めた」
  4. 「思い出の写真を後生大事に保存する」
  5. 「祖母の形見を後生大事に持っている」

「後生大事」は、「後生大事にする」「後生大事に持つ」「後生大事に抱える」などといった使い方をされることが多くなっています。また、「後生大事にしない」「後生大事にする必要はない」などといった反対の意味で使われることもあります。

まれに「後生大事に大切にする」と言う人がいますが、これは「大切にする」という意味が重複し間違った使い方となりますので、注意しましょう。

 

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「後生だから」とは

「後生大事」に使われる「後生」ですが、これは「後生だから」という言い回しで『お願いをする時』などにも使われています。「後生だから」とは、「あなたが死後の世界で安楽できるように、ここで徳を積むと思って私を助けて下さい」といったニュアンスで、「一生に一度のお願い」といったところですね。
できればあまり使いたくない言葉ですが、「後生大事」と一緒に覚えておくといいかもしれませんね。

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