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「非難轟々」って、怖い言葉ですよね。誰でも避けたいはずの「非難轟々」ですが、ニュースなどではよく「非難轟々」という言葉を耳にしますよね。今日も誰かが「非難轟々」の状態になっていると考えると、少し怯えてしまいます。
ところで、「非難轟々」の意味ってご存知ですか?あまり日常会話で使うことはありませんが、批判される時などに使われる言葉なので注意しておきましょう。
この記事では「非難轟々」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「非難轟々」の意味と語源
「非難轟々」の意味
はじめに、「非難轟々」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「非難轟々」は「ひなんごうごう」と読みます。
「非難轟々」とは「やかましく非難すること」という意味です。
つまり「激しく非難すること」を表す言葉で、最近の言葉で言えば「大ブーイング」といったところですね。
「非難轟々」の語源
次に、「非難轟々」の語源についてご紹介します。
「非難轟々」は、「非難」と「轟々」という言葉が組み合わさってできた言葉です。
まず、「非難」という言葉には「相手の過ちや欠点を責めること」という意味があります。続く「轟々」には、「大きな音が轟く様子」という意味があります。つまり「やかましい」「うるさい」といった意味ですね。なので、これらの意味を繋げると「過ちや欠点をやかましく責める」「過ちや欠点をうるさく責める」となり、「非難轟々」の「激しく非難すること」という意味になります。「轟々」という言葉がつくことによって、ただ責められるだけでなく、とても激しく責められるということが分かりますね。
「非難轟々」の英語表現と類義語
「非難轟々」の英語の表現
続いて「非難轟々」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- Enraged outcry(非難轟々)
【例文】
- Enraged outcry from classmates.(同級生達から非難轟々だった)
- It is natural that one should be enraged outcry.(非難轟々となるのは当然だ)
「enraged」は、「激高する」の過去形で「激高した」という意味です。そして、「outcry」は「叫び声をあげる」という意味です。ですので、「enraged outcry」を直訳すると「激高した叫び声をあげる」となります。
「激高」には、「激しく感情が高ぶる」「激しく怒る」などの意味があるため、「激高した叫び声をあげる」という意味の「enraged outcry」は、「非難轟々」する様子を表す言葉としてピッタリですね。
「非難轟々」の類義語
次に「非難轟々」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。
- 凡俗非議(ぼんぞくひぎ)
- 喧々囂々(けんけんごうごう)
「凡俗非議」とは、「普通の人達が何かを話題にして非難すること」という意味です。少し意味は違いますが、何かに対して非難する」という意味では「非難轟々」と同じです。
「喧々囂々」とは、「大勢の人達が、それぞれに発言してやかましく騒ぎ立てること」という意味です。こちらも意味は違いますが、「発言すること」「やかましい」という部分では「非難轟々」と同じですね。
こちらの「罵詈雑言」「誹謗中傷」も類義語と言えます。
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「非難轟々」の使い方
最後に「非難轟々」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「彼女のSNSは常に非難轟々状態である」
- 「警察の対応に対し非難轟々」
- 「ここまで非難轟々となると、鎮静化が難しい」
- 「後で非難轟々だったことを知った」
- 「非難轟々とならないよう気をつける」
「非難轟々」はクレームが殺到したり、大ブーイングが起きたりしていることを表現する言葉なので良い意味の言葉ではありません。「非難が殺到している」状態を表す際に使える言葉ですね。
「~に対して非難轟々」や「非難轟々状態」といった使い方をされることが多くなっています。「非難轟々状態」と言うのは、最近よく話題となっている「炎上」のことですね。
「轟々」と「囂々(ごうごう)」の違い
「大きな声が轟く様子」という意味の「轟々」に対して、「囂々」は、「様々な声でうるさい様子」という意味です。また「轟々」は声だけでなくあらゆる音に対して使うことができますが、「囂々」は人々の声に対して使う言葉となっています。
ただし、どちらとも「うるさい」「やかましい」という意味合いなので、「非難轟々」の場合は、「非難轟々」「非難囂々」の両方で表記されることがあります。
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