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あなたは「不協和音」という言葉をご存じでしょうか。
欅坂46の歌で「不協和音」という歌もありますね。一度は聞いたことのある言葉なのではないのでしょうか。
字面から見ると、音楽の言葉というイメージが強いかもしれません。
しかし、日常的にも使うことができる言葉です。実際どのように使うのでしょうか。
この記事では「不協和音」の意味や語源、英語・類義語表現や例文による使い方をご紹介します。
「不協和音」の意味と語源
「不協和音」の意味
先に読み方から確認しましょう。
「不協和音」は「ふきょうわおん」と読みます。
「不響和音」と書くのは誤りなので、お気をつけください。
「不協和音」とは
- 「音楽で、融合せず不安定な漢字を与える和音」
- 「周りと調和せず、相違や対立を生じさせるもののたとえ」
という意味です。
1の意味が音楽用語としての意味で、2の意味がそこから転じて人間関係等に使われる意味になっています。
「不協和音」の語源
元は音楽用語としてできた言葉です。
「協和」は「ぴったり合うこと」で、そこに「不」を付けて融合しない様子を表現しています。
「和音」が耳障りなほど調和が取れていないということになります。
割と漢字から意味が想定しやすいのではないでしょうか。
「不協和音」の英語と類義語
「不協和音」の英語
英語ではなんと表現するのでしょうか。
- Dissonance (不協和音)
- A note of discord arose between the two nations. (両国の間に不協和音が生じた)
1の単語は音楽用語としての「不協和音」という意味です。
2の例文は関係性について使われている「不協和音」の意味です。
「discord~between」で直訳が「仲たがい」という意味の言葉です。
他にも「inharmonious」で「仲の良くない、一致しない」という意味の単語もあります。
「不協和音」の類義語
類義語を見てみましょう。
- 不一致
- 不和
- 不仲
- 相克
それぞれ「不一致」とは「一致しないこと」、「不和」とは「仲が悪いこと」、「不仲」とは「仲のよくないこと」、「相克」とは「両者が互いに勝とうとして相争うこと」という意味です。
四字熟語では類義語がありません。
ちなみに、「不」を取ると「協和音」となり、対義語で「全ての音程が協和音程からなる和音」という意味です。
「不協和音」の使い方
最後に例文による使い方をご紹介していきます。
【例文】
- 「A派とB派で折り合いがつかなくここの空気は不協和音が生じている」
- 「不協和音が原因で彼らは解散になったようだ」
- 「不協和音が生じているあのチームに負けるわけにはいかない」
- 「夫婦間で不協和音が生じてしまったら苦痛の日々になる」
- 「彼女のスピーチは不協和音の元凶となった」
例文のように「〇〇が生じる」というかたちで使うことが多いです。
人間関係や団体間ですれ違いが生じる場合や、歩み寄りが出来ない場合等のシーンで使われます。
人間、十人十色ですから全員と調和をとるのは難しいですよね。
「不協和音」を体験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
決して良い意味の言葉とは言えませんが、ぜひ使い方を覚えておいてください。
「不協和音」と「協和音」
ここまで「不協和音」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
音楽用語としてではない使い方はについて、覚えていただけたかと思います。
また「不協和音」の対義語として「協和音」をご紹介しましたが、「協和音」に関しては音楽用語としての意味のみで、例えば人間関係で調和が取れていることを「私たちは協和音だ」というような使い方はしません。
あくまで音楽用語としての対義語になりますのでご注意いただければと思います。
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