「一意専心」とは?意味や英語&類義語表現、使い方の例文をご紹介

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あなたは、失恋をしたことがありますか?

ほどんどの人が経験することですが、辛さを乗り越えるときや忘れたいときなどひとつの事に集中して心を落ち着かせようとしますね。

「ずっと写経をしていた!」なんて人もいました。しかし、不思議なことに心を集中させていると、いつの間にか、あれだけ辛かったことや悲しかったことを忘れ、次のステップに踏み出せているのです。

この記事では、「一意専心」の意味や英語・類義語、例文を用いた使い方をご紹介していきます。

 

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「一意専心」の意味は?語源は?

「一意専心」は「意を一つにし、心を専らにする」を訓読みで読むことが出来ます。

四字熟語は、音読みが多くのですが「一意専心」は「いちいせんしん」と読みます。

「一意専心」とは「他に心を動かされず、ひたすら一つのことに集中すること」という意味です。

「専」は「摶」とも書きます。スポーツや学業はもちろん、精神統一することはどの場面においても出てきますので、その意味でも幅広く使う言葉として、覚えておくとよいですね。

「一意専心」の語源は?

それでは「一意専心」の語源について、見ていきましょう。

  • 「一」・・・「ひとつのこと」という意味
  • 「意」・・・「自分のやりたいことや考えを、目的として決めること」という意味
  • 「専心」・・・「迷い・妬みや恨みなど邪心を起こさず無心になること」という意味

「一意専心」をは、中国春秋時代の政治論書であります「管子(かんし)」に記載されています。心とは、五感から生まれる感情であり、五感を集中させひとつの目的を行うことを表現しています。

古代から現代まで、国を動かす政治において無心で集中することが、人々の平和を導く大きな要素になっているといえるでしょう。

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「一意専心」の英語表現・類義語

それでは「一意専心」の英語表現・類義語には、どのようなものがあるのかをご紹介します。

「一意専心」の英語表記

「一意専心」を英語で表現すると以下のようになります。

  • wholeheartedly
  • with all one’s heart
  • whole heart

【例文】

  • You should put your whole heart in anything you undertake.(何事にも一意専心事に当たるべきである。)

「wholeheartedly」の意味は「心を込めて」なので意味としては合っていますが、感謝の気持ちを表す表現としての方が強く感じられるので、「一意専心」の意味としては「whole heart」が伝わりやすいでしょう。

「一意専心」の類義語

次に「一意専心」の類義語にはどのようなものがあるのか、みていきましょう。

  • 無我夢中(むがむちゅう)
  • 一心不乱(いっしんふらん)
  • 一生懸命(いっしょうけんめい)
  • 全身全意(ぜんしんぜんい)

「心を無心に一つのことに取り組む」といった意味の四字熟語は多くあります。「無我夢中」は一度は使ったことがある言葉ですね。「誠心誠意」なども意味は似ていますが、感謝の意味を込めている言葉に比べると「一意専心」は、精神統一の要素を含んでいます。

ちなに、「無我夢中」「一心不乱」「一生懸命」についてはこちらの記事をご参考ください。

「無我夢中」の意味とは?英語や類語、例文や使い方のポイントをご紹介!

「一心不乱」の意味や英語表現。四字熟語の類義語や使い方の例文をご紹介

「一生懸命」とは?意味や語源、使い方の例文をご紹介【英語・類義語】

 

「一意専心」の使い方の例文

それでは「一意専心」の使い方について、例文を用いて見ていきましょう。

【例文】

  1. 「私が当選した暁には、一意専心して街づくりに取り組みます。」
  2. 「彼は、一意専心して部活に励み見事優勝を果たした。」
  3. 「受験間近なんだから、もう少し一意専心して勉強に取り組んだ方がいいと思うよ。」
  4. 「一意専心して野球に取り組みます!」
  5. 「資格を多く取りたいけれど、まずは一意専心してひとつの資格取得にむけて勉強します。」

「一意専心」は、座右の銘として使うことが多いですね。

選挙の演説や決意表明に用いられるのは、「自分が一つの物事に対してどれだけ取り組む姿勢があるのか」ということを理解してもらう言葉として最適な表現であるといえます。

 

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生きていると感じる瞬間があればこそ「一意専心」

ここまで「一意専心」について解説してきました。

つい、誘惑や邪心を動かされるのが生きているということです。

それ自体は決して悪い事ではありません。

しかし、何か一つの目標を乗り越えるためには、心を真っ白にして揺るがない精神力を持つ事が必須なのです。

ストイックなまでに追い込んだ先には、達成感と安堵感が待っています。

どんなことでも、無心で取り組むことは出来るでしょう。

今からでも「一意専心」で取り組むものを見つけてみるものよいですね。

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