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先日、取引先の人と話をしていて自分が知らないことをたくさん教えていただき勉強になったうえお仕事の依頼までして頂きました。
ひとつの行動で二度いいことがあるとまた頑張ろうという気分になりますよね。損得などを考えてしまうと逆効果ですが、頑張ることで得られる達成感は私たちを向上させてくれます。
この記事では「一挙両得」の意味や英語・類義語、例文を用いての使い方をご紹介していきます。
「一挙両得」の意味は?語源は?
「一挙両得」はほとんどの人が好印象をもてる四字熟語ではないでしょうか?
「一挙両得」は「いっきょりょうとく」と読みます。
言葉には様々な意味が込められていますが、その意味や語源を知ってみると一層近い言葉に思えてくるでしょう。
「一挙両得」の意味は?
「一挙両得」とは「ひとつのことをしてふたつのことを手に入れる」という意味です。
例えば、「親からお小遣いをもらっておじさんのところにお使いに行ったら、おじさんからもお小遣いをもらった!」なんて思いがけずにいいことがあることが「一挙両得」なんですね。収入に限らず一度で二度いいことはたくさんあるでしょう。
「一挙両得」の語源は?
- 「一挙」・・・「ひとつの行動、行い」という意味
- 「両得」・・・「両方(ふたつ)を手に入れること」という意味
「一挙両得」とは中国の歴史書である晋書が由来となっています。晋書にある話の中で「ある男が虎を退治しようとしたら二頭いた為、その二頭を戦わせ勝った虎を退治した」という記載があります。
つまり「一回の戦いで二頭の虎を退治した」ということになり、その話から「一挙両得」の語源となりました。
「一挙両得」を英語・類義語で表現してみましょう
それでは「一挙両得」の英語・類義語にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
「一挙両得」の英語表記
「一挙両得」を英語で表現すると以下のようになります。
- to kill two birds with one stone
- serving two ends
【例文】
- If we accept this plan we can kill two birds with one stone.(この案を受け入れれば一挙両得になります。)
「to kill two birds with one stone」を直訳すると「石ひとつで二羽の鳥をしとめる」になりますが、意味としては合っている英語表現ですね。後にも出てきますが「一石二鳥」もこの英語表記が使われる四字熟語です。
「一挙両得」の類義語
次に「一挙両得」の類義語にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
- 一石二鳥(いっせきにちょう)
- 一挙両全(いっきょりょうぜん)
- 一箭双雕(いっせんそうちょう)
この類義語の中でも「一石二鳥」は、語源になった「虎」と「鳥」という生き物から連想させる四字熟語なので意味がよく理解できますね。他の四字熟語も同じような漢字を使っているので読み方を間違えないように気をつけましょう。
「一石二鳥」の記事はこちらをご覧ください。
「一挙両得」の使い方
それでは「一挙両得」の使い方にはどのようなものがあるのか例文をみていきましょう。
【例文】
- 「捨てようと思っていた本を買い取ってもらったうえ掃除も出来たし一挙両得だったわ。」
- 「引越しのアルバイトは体も鍛えられるしお金ももらえるし一挙両得です。」
- 「旅先で出会った人に地元のことをたくさん教えていただき、ご飯までご馳走になって一挙両得でした。」
- 「スポーツは体を鍛えると共に精神統一にもなり一挙両得である。」
- 「先生に質問したら、問題が解けた上にほめられて一挙両得でした。」
何げない行動から良いことが二つ得られると、達成感もまた倍になりますね。どんなことにも前向きに頑張っていると、得られることがあるのかもしれません。
見返りを求めない行動の上に得るもの
ここまで「一挙両得」について解説してきました。
行動することで何かを得ることを目的とするのは当たり前のことです。
ひとつのことをコツコツとやり遂げることが素晴らしいことで、一度に二度得するというのはずる賢いように思う人もいるかもしれません。しかし努力の上に成り立つことは利益だけに限らず知識や好きなことでも人生は楽しいでしょうね。
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