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あなたは、恋をすると積極的に相手に伝えるタイプですか?それとも「そんなことはとても出来ない!」と赤面するタイプですか?
どちらにしても恋をすることは素敵なことですね。シャイな人は相手になかなか想いを伝えられずに、周囲の方がもどかしく感じることがあるのも恋の醍醐味です。
ここでは「隔靴掻痒」という、少し聞きなれない四字熟語の意味や語源、英語・類義語の表現や例文を用いた使い方をご紹介していきます。
「隔靴掻痒」の意味・由来
まずは読み方ですが、「隔靴掻痒」が読める人は国語力の高い人なのではないでしょうか。
「隔靴掻痒」は「かっかそうよう」と読みます。
辞書を引くと読み方がわからず悪戦苦闘してしまいそうで、電子辞書の普及した現代の便利さを痛感します。この機会に覚えておきましょう。
「隔靴掻痒」の意味
「隔靴掻痒」とは「痒いところに手が届かないよう、歯がゆくもどかしいこと。思うように行かずじれったいこと。」という意味です。
私たちの生活において歯がゆくもどかしいことはたくさん起こっていますので、意味を知ると「隔靴掻痒」も身近な言葉ということになりますね。
「隔靴掻痒」の由来
それぞれの言葉の意味は以下の通りです。
- 「隔」・・・「隔たり、隔てているもの」という意味
- 「靴」・・・「履き物」という意味
- 「掻」・・・「ひっかく」という意味
- 「痒」・・・「かゆい」という意味
「隔靴掻痒」は、無関門という古代中国の禅門答集の中で「物事の本質を見ることなく表面的な事柄にだけにこだわっているということは、棒で月を叩こうとしたり、靴の上から痒いところを掻いているようなものであり、どうやって真実に触れることができようか」という意味で使われている言葉です。
確かに靴の上から痒いところを掻いても、逆にイライラしてしまいそうですね。意味がよくわかる言葉といえるでしょう。
「隔靴掻痒」の英語と類義語の表現
次に「隔靴掻痒」を英語・類義語で表現すると、どのようなものがあるのか見ていきましょう。
「隔靴掻痒」の英語表記
「隔靴掻痒」を英語で表現すると以下のようになります。
- scratching through the sole of one’s shoe
- irritating
【例文】
- His explanation was irritating because he just wouldn’t come to the point.(彼の説明は隔靴掻痒の感があった)
「隔靴掻痒」の漢字の一文字ずつを英訳することも出来ますが、「irritating」は「もどかしい」という意味なので「隔靴掻痒」としてはストレートに伝えられる英訳になっているといえますね。
「隔靴掻痒」の類義語
次に「隔靴掻痒」の類義語にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
- 隔靴之掻(かっかのそう)
- 隔靴爬痒(かっかはよう)
- 掉棒打星(とうぼうだせい)
「隔靴掻痒」と同じく「靴の上から痒いところを掻く」といった意味の類義語がある中で、「掉棒打星」の「棒を振り回して夜空の星を落とすようなもの」といった意味は、はがゆさも伝わりますが星を落とそうとしているところを想像するとどこかしら可愛さも感じる四字熟語ですね。
「隔靴掻痒」の使い方
それでは、「隔靴掻痒」の使い方を例文から見ていきましょう。
【例文】
- 「彼の答弁には、隔靴掻痒の感がぬぐえない」
- 「善悪をはっきり指摘しないのか、そうゆう隔靴掻痒なところが好きではない。」
- 「私はただ彼らのやりとりを隔靴掻痒の思いで見守るしかなかった。」
- 「都合の悪い話なのかその内容は、隔靴掻痒で腹立たしく思えた。」
- 「委員長の独断で決まったことだが、隔靴掻痒の感が否めない。」
「隔靴掻痒」な言動は、周囲にとっては不快に感じることが例文からもわかりますね。白黒をハッキリつけることを苦手とした国民性の表れが「隔靴掻痒」なのかもしれません。
もどかしくも追求していくことで触れられること
ここまで「隔靴掻痒」について解説してきました。
じれったいことやもどかしいことは毎日起こっているでしょう。
思うようにいかないことが苛立ちにもなりますが、深呼吸して追求していけば物事の核心に触れることは出来るでしょう。その核心に触れた時、どんなことであってもスッキリとした感情が出てくると信じて「隔靴掻痒」のままにしないことが前進することといえますね。
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