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鳴り物入りでデビューした俳優がいつの間にか消えて行ったり、人気ドラマの続編が低視聴率で打ち切りしたりってよくあることですよね。このようなことを「虎頭蛇尾」といいますが、よくあることなのにこの「虎頭蛇尾」を使うことは少ないようです。
実際に目にしたことがないという方も多いのではないでしょうか。
読み方も少し難しく意味をはっきり理解していないので使いづらいところもありますが、この記事を読んで自信を持って「虎頭蛇尾」という言葉を使えるようになりましょう。
ということで、この記事では「虎頭蛇尾」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。
「虎頭蛇尾」の意味と語源
「虎頭蛇尾」の意味
それでは「虎頭蛇尾」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「虎頭蛇尾」は「ことうだび」と読みます。
「虎頭蛇尾」とは「始めは勢いがあるが、終わりになると、勢いがなくなってしまうこと」という意味です。
「頭は大きくて立派な虎の頭だが、尾は蛇のように細く弱々しい」ということを例えた言葉です。
「虎頭蛇尾」の語源
続いて「虎頭蛇尾」の語源をご紹介します。
ここでは「虎頭蛇尾」を二語に分けて、ご説明していきます。
まず「虎頭」ですが、「虎」はネコ科のトラのことを表しており「トラの頭」ということですね。そして「蛇尾」ですが「蛇」はヘビのことですので「ヘビの尾」ということです。
「虎頭蛇尾」は、「最初はトラのように勢いがあるけれど終わりには勢いはなくヘビのしっぽのように細くなっている」というたとえの四字熟語として使用されるようになりました。
「虎頭蛇尾」の英語表現と類義語
「虎頭蛇尾」の英語の表現
次に「虎頭蛇尾」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- weak ending(尻すぼみ)
- anticlimax(線香花火的な、竜頭蛇尾、虎頭蛇尾)
【例文】
- the condition of having a strong beginning and a weak ending(はじめは勢いがあったが徐々に尻すぼみになる)
- Results as of anticlimax(虎頭蛇尾のような結果だ)
「weak ending」の「weak」とは「弱い」という意味であり「ending」は「おお詰め、終わり」という意味なので、直訳は「終わりが弱い」ということです。
「anticlimax」とは「anti(反対)」と「climax(最高潮、最高点)」が一つになった単語です。
「虎頭蛇尾」の類義語
「虎頭蛇尾」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 竜頭蛇尾(りゅうとうだび)
- 大山鳴動(たいざんめいどう)
「竜頭蛇尾」は「最初は勢いが良いが、終わりは振るわない」ということで、「虎頭蛇尾」とほぼ意味は変わりありません。
「大山鳴動」とは「騒ぎだけを大きくして結果が小さいこと」という意味で使用されます。
「虎頭蛇尾」の使い方
最後に「虎頭蛇尾」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「彼は虎頭蛇尾のように、はじめは威勢よく大声で話していたが、おわりの肝心な時に大人しくなった」
- 「あんなに強がっているけれど、最後は虎頭蛇尾に終わるんじゃないかと心配だ」
- 「相手チームは結局、最初は強そうに見えて虎頭蛇尾だった」
- 「この間の台風は超大型台風と言われ、恐れられたけれど、途中で消えてしまい、虎頭蛇尾のようだったのでホッとした」
- 「広告費を沢山使った割には、この商品はたいした効果がなく、虎頭蛇尾だと評判が悪かった」
「虎頭蛇尾」はトラの頭(威勢のいい顔)のような勢いではじまり、ヘビの尾のように細く消えてしまいそうな終わりを例える場合に使用されます。
期待外れを表す言葉
勢いの良いものに人は反応して注目しますが、ふたを開けてみれば中身がないことがありますよね。このような期待外れを表すのが「虎頭蛇尾」です。
政治家が期待に応えない仕事をするのも「虎頭蛇尾」と言えます。
「虎頭蛇尾」はあまり使用する機会がありませんが、ニュースなどで見る機会があるかもしれませんので、覚えておくと善いでしょう。
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