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日本に住んでいる私たちは、国を挙げて一致団結しなければいけない場面があります。
自国でのオリンピック開催などの年には経済的にも大きな影響があるため、国を挙げての協力が必要となります。2020年の開催に向けて日本は挙国一致で備えていましたが、開催延期となってしまいました。
さて、「挙国一致」、皆さんはこの言葉の意味を理解しているでしょうか。
この記事では、「挙国一致」の意味や語源、英語表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「挙国一致」の意味と語源
「挙国一致」の意味
それでは、「挙国一致」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「挙国一致」は「きょこくいっち」と読みます。
「挙国一致」とは、「一つの目的のために国全体が一体となること」という意味です。
国が一つにまとまって力をあわせる、団結するという意を持つ四字熟語です。
「挙国一致」の語源
続いて、「挙国一致」の語源をご紹介します。
「挙国一致」を二語に分けて紐解いていきます。
まず「挙国」とは「国中を挙げて」や「国全体」という意味です。国を挙げるという字からきています。「挙」には多くの意味合いがありますが、ここでは「構成メンバーが揃って何かをするさま」を表しています。
次に「一致」ですが、文字通り「一致すること」「一つになること」という意味です。
要するに、「挙国一致」とは「国民全員が揃って一致団結すること」を表します。
国を挙げて一致団結する、というニュアンスが読み取れる言葉になっていると思います。
戦争や経済恐慌などといった国家の危機に直面した時には「挙国一致内閣」というものが存在しました。危機を打開するために、対立する諸党派も含め挙国一致のために構成される内閣のことを言います。
「挙国一致」の英語表現と類義語
「挙国一致」の英語表現
次に、「挙国一致」の英語表現をご紹介します。
- national unity(挙国一致)
【例文】
- national unity rose as one man.(挙国一致で一斉に立ち上がった)
- generate national unity(挙国一致を生み出す)
「national」は「国民の、全国の」、「unity」 は「統一、団結」という意味があり、「国民の統一」といった直訳です。
「national unity government」とすると、「挙国一致内閣」という意味になります。
また、上記以外に「agreement」というのも「挙国一致」と表現できます。
「挙国一致」の類義語
「挙国一致」の類義語をご紹介します。
- 満場一致(まんじょういっち)
- 唇歯輔車(しんしほしゃ)
「満場一致」は「その場にいる全員の意見が一つになること、誰も異議がないこと」という意味です。「満場」には「会場全体、その場にいる全員」という意味があり、「一致」は先ほども申したように「一つになること」という意味があります。
「唇歯輔車」も「お互いが助け合うことによって成り立つ関係」という意味です。「唇歯」は文字通り唇と歯、「輔車」は頬骨と下顎の骨のことをいい、それぞれ切っても切れない密接な関係にあるという意味からきた四字熟語です。
これらの「挙国一致」の類義語には、「一つになり力を合わせること」を表す意があります。
「挙国一致」の使い方
最後に、「挙国一致」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「今年のオリンピックは、挙国一致で盛り上げよう」
- 「気持ちだけでも、挙国一致しよう」
- 「災害には挙国一致で立ち上がり、協力し合わなくてはならない」
- 「挙国一致の結果、戦いに勝利した」
- 「挙国一致して、国民性を擁護すべきであろう」
「挙国一致」は、国を挙げて一致団結するという意味であるため大きな物事や時勢、世情などに対して使われます。
「(このような時世だが、)挙国一致で乗り切ろう」「挙国一致で(日本に)協力する」などと使用されることが多いですね。
国を挙げて一つになる「挙国一致」
「挙国一致」が必要となってくる場面は、歴史上も多々ありました。
疫病やウィルスなどに関しても、当てはまると思います。世界レベルの出来事も、まずは日本単位で挙国一致することが大事です。
今まさに「自分だけ良ければいい」といった考えを捨て、国を挙げて団結する時ではないでしょうか。
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