Contents
この記事は、約5分で読むことができます。
家でゴロゴロばかりして、食べては寝て食べては寝てという暮らし、少しだけ憧れます。
毎日じゃなくていいので、3日に一度くらいはそんな日があるといいなと思います。
太ってしまいますけどね。
でも、ゴロゴロして食べてばかりいては、いけませんよね。やることやらないとバカにされてしまいます。
そのような食べてばかりで何もしないことを「無芸大食」と言います。
この記事では「無芸大食」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。
「無芸大食」の意味と語源
「無芸大食」の意味
それでは「無芸大食」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「無芸大食」は「むげいたいしょく」と読みます。
「無芸大食」とは「特に優れた芸もなく食べることしか能のないことをバカにしていう言葉」という意味です。
「無芸大食」は、ただ食べてばかりで何もしない人のことをさげすむことです。
「無芸大食」の語源
続いて「無芸大食」の語源をご紹介します。
「無芸大食」を二語に分けてご説明します。
まず「無芸」は「芸や特技を何も身につけていないこと」という意味です。
しかし、実は何も身に付けていないということは何もできないということではありません。
「多芸は無芸(たげいはむげい)」という言葉があります。
これは「多芸は多くのことに手を付けるけれど、一つのことに集中して究めることができず、何も身に付けていないので結果的に無芸だ」という意味です。
無芸はとりあえず何かしら手を付けているので全く何もできない、またはやらないこととは違いますね。多くの人が「無芸」だということが言えます。何か芸や特技があるということは極めているということです。
普通は何かを極めているという人は少ないからです。
「大食」は「たくさん食べる人、大食い」という意味で、「無芸大食」はバカにした言葉ではありますが、大食いも昨今は注目の的でひとつの芸と捉えられ、テレビなどで競い合ったりしています。大食いができるということは健康体であることの証です。
健康は当たり前のことではありません。健康を維持するということも才能の一つではないでしょうか。
とはいえ、「無芸大食」は人をバカにしている意味の言葉で使用されています。
「無芸大食」の英語表現と類義語
「無芸大食」の英語の表現
次に「無芸大食」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- lacking the talent to do anything but eat(無芸大食)
上記の他にも以下のような表現があります。
【例文】
- I’m afraid my greatest talent is for eating.(私は無芸大食で取り柄が何もない)
- He has no virtues other than his sound appetite.(彼は無芸大食だ)
「talent」という言葉は「才能」ということです。「lacking the talent」で「無能、無芸」、「greatest talent is for eating」は「大食いを得意とする」ということになります。
「無芸大食」の類義語
「無芸大食」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 飲食之人(いんしょくのひと)
「飲食之人」は「飲み食いのことしか頭にない人のこと」という意味です。「無芸大食」と同じく、人をバカにしたような四字熟語ですね。
「無芸大食」の使い方
最後に「無芸大食」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「無芸大食だった息子は最近何か習い事をはじめたようだ」
- 「彼はこれと言って特技がない無芸大食なやつだ」
- 「僕は無芸大食と言われ、憤慨し何かひとつやり遂げようとおもった」
- 「無芸大食は過去の話だ。今、彼は資格を取得してバリバリ働いている」
- 「あいつは文字通り無芸大食だ。なんの役にも立たない」
「無芸大食」は無能だと言ってバカにするときに使われる、とてもネガティブな言葉です。
「無芸大食な(やつだ)」「無芸大食と(言われた)」などと使用する場合が多いですね。
覚えてほしいが使用してほしくない言葉
「無芸大食」と言われた人はどう思うでしょうか?「食事はたくさん摂るのに何の役にも立たない」と言われるのです。この「無芸大食」という言葉は意味や語源を理解して覚えていただきたいですが、使用してほしくはありません。
何故なら、役に立たない人はいないし大食いの何が悪いのでしょう?
人をバカにするということは自分にもいずれ還ってくることですので、十分気を付けましょう。
コメントを残す