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大勢の人の前で発表したり、プレゼンしたりすることは誰でも緊張すると思います。
しかし誰でも一度は経験したことがあり、社会人の方でも「衆人環視」の状況で何かしらすることはそれほど珍しいことではないでしょう。
ふと思い返してみると、現代において「衆人環視」の状況はありふれていることが分かります。喫茶店や小売店、デパートや公園なども「衆人環視」の状況にあたるのではないでしょうか。
ところで、「衆人環視」の意味をご存じでしょうか。
この記事では、「衆人環視」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「衆人環視」の意味と語源
「衆人環視」の意味
最初に「衆人環視」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「衆人環視」は「しゅうじんかんし」と読みます。
「衆人環視」とは、「大勢の人々が周りを囲んで見ている状況」という意味です。
周りに不特定多数の人がいて、意識的に無意識的に関わらず見ている状況という意味です。
「衆人環視」の語源
次に、「衆人環視」の語源をご紹介します。
「衆人」と「環視」の二語に分けてご紹介します。
「衆人」とは「多くの人々」という意味です。「衆」という字には「多くの」という意味があります。「大衆」や「公衆」という言葉があるように、ワッと思うぐらいの多くの人々というイメージです。
「環視」は「取り囲むようにしてみること」を意味します。「環」という字には「わ」という意味があり、文字通り「円、丸」という意味です。あなたの周りをぐるっと輪になって見ているというのが想像しやすいと思います。
「衆人環視」は、直訳すると「多くの人々に囲まれて見られる」となります。
大勢に囲まれて見られるなんて緊張しますよね。会社のスピーチで、学校の発表で、使う場面は様々あれど手に汗を握る瞬間を想像することでしょう。
「衆人環視」の使い方
続いて、「衆人環視」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「衆人環視の環境の中、これだけの成績を残せるなんて君は大したものだ。」
- 「私はとんでもじゃないけど、あんな衆人環視の中で歌うことはできないわ。」
- 「やっと苦手を克服した。衆人環視の中、スピーチをすることに成功したんだ。」
- 「衆人環視の中、緊張するのは誰でも同じだ。みんなをかぼちゃと思うんだ。」
- 「センター試験は衆人環視の中で行われるので、不正行為は一切許されない」
「衆人環視」は、大勢の人々が周りを囲んで見ている状況を表しています。
使い方としては、「衆人環視の中で~」や「衆人環視の状況下において~」という形で用いられることが多いです。
「衆人環視」は、「大勢の人が」というところが重要なポイントになります。
2~3人しか周りがいない中で、「衆人環視の中で~」と用いるのは誤用なので気を付けましょう。あくまで、ぐるっと取り囲むというイメージが分かりやすいと思います。
「衆人環視」の類義語と英語表現
「衆人環視」の類義語
それでは、「衆人環視」の類義語をご紹介します。
- 衆目(しゅうもく)
- 雲霞の如く(うんかのごとく)
「衆目」は「多くの人の視線」という意味です。用いている感じが「衆人環視」と同じなので、より効率的に表現した言葉であると言えます。
「雲霞の如く」は「非常に多くの人たち」という意味です。「雲霞」は「雲が霞むほど」という比喩表現です。雲も見えなくなるぐらいの、たくさんの人たちをイメージするとわかりやすいと思います。また「雲霞の如く」は、どちらかというと無意識的な集団という意味合いが強い言葉なので注意しましょう。
「衆人環視」の英語表現
最後に、「衆人環視」の英語表現をご紹介します。
- In public(衆人環視)
【例文】
- Stop doing now. In public, don’t something to drinking.(今やっていることをやめなさい。衆人環視の中飲酒するのをやめなさい。)
- In public, I get nervous when I talk.(衆人環視の中、話すときに私は緊張する。)
「public」は「公共の、公衆の」という意味を持ちます。ですので「in public」で「公共の場において」という意味を持ち、「衆人環視」とほぼ同義であると言えます。
他にも、「in company」という表現方法があります。
まとめ
以上、「衆人環視」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | しゅうじんかんし |
意味 | 大勢の人々が周りを囲んで見ている状況 |
語源 | 「衆人」=「多くの人々」、「環視」=「取り囲むようにしてみること」 |
類義語 | 衆目、雲霞の如く |
英語表現 | In public(公共の場において) |
「衆人環視」は「大勢の人々が周りを囲んでみている状況」を表しています。
端末機器が普及した現代において、大勢の人たちから見られるという経験や状況自体少ないかもしれませんが、何かの催し事やイベントなどの際に用いることが多いかもしれませんね。
ぜひ「大勢の人」がいるような環境で「衆人環視」という言葉を活用してみてください。
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