「論功行賞」とは?意味と語源、英語表現と類義語【使い方の例文】

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あなたは、新聞などで「論功行賞」という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。

明確な言葉の意味は解らないけど、なんとなく「褒められて賞をもらうこと」かな、と思うのではないでしょうか。

少し難しそうなこの「論功行賞」、実はとても身近でよくあることの意味です。

では、実際「論功行賞」とはどんな意味なのでしょう。

この記事では、「論功行賞」の意味と語源、英語表現と類義語、使い方の例文をご紹介します。

 

 

 

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「論功行賞」の意味と語源

 

「論功行賞」の意味

 

最初に、「論功行賞」の意味からご紹介していきます。

まず読み方ですが、「論功行賞」は「ろんこうこうしょう」と読みます。

「論功行賞」は、「功績や手柄を調べて、それに見合う褒美を与えること」という意味です。

自分の力で得た実績を正当に評価してもらえるという、素晴らしい言葉ですね。

 

 

「論功行賞」の語源

 

続いて、「論功行賞」の語源をご紹介します。

 

まずは、「論功行賞」を二つの言葉に分けて解説します。

  • 「論功」・・・手柄、成し遂げたことを(功)調べて話し合う(論)
  • 「行賞」・・・褒美(賞)を与える(行)

 

そして、「論功行賞」の語源は約1800年前の中国、三国志の中にあります。

その内容は次の通りです。

 

三国志の「魏志の明帝紀」に、「功を論じ賞を行う」という言葉があります。

この時代は戦争が沢山あったので、戦争の手柄に応じて褒美の金品を与えていたと記されています。

「論功行賞」は、そこから出来た四字熟語です。

しかし、この行いは三国時代よりももっと古い時代からありました。皇帝が戦のご褒美で、将軍に領地や官職を与えていました。

日本でも同じように手柄に応じて褒美を与えていたことから、この言葉を当てはめて使うようになりました。

日本では武家の時代が始まった頃から行われていて、朝廷は手柄を立てた武将へその手柄に見合った褒美の金銀や領地を与えました。

戦国時代は大名から、江戸時代は幕府からと上級から下級へご褒美をあげていました。

 

大昔からあるこの「論功行賞」は、常にその時代に合わせて変化しながら使われてきました。

現代では、昇格・昇給・賞与などが「論功行賞」ということですね。

そして家庭で最も身近なことは、子供がお手伝いをしてお小遣いをもらうことです。

家庭の中でも、「論功行賞」が行われています。

 

 

 

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「論功行賞」の英語表現と類義語

 

「論功行賞」を英語表現

 

次に、「論功行賞」の英語表現をご紹介します。

  • conferral of honors , according to merits(論功行賞)
  • to reward services and distribute honours(論功行賞)

 

【例文】

Conferral of honors , according to merits to the winner(勝者への論功行賞)

The merit of internal assistance deserve to reward services and distribute honours(内助の功は、論功行賞に値する)

 

「conferral of honors」は「名誉の授与」という意味です。

「褒賞(ほうしょう)=reward」は、アメリカの軍事用語で用いられます。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

「論功行賞」の類義語

 

それでは、「論功行賞」の類義語をご紹介します。

  • 恩威並行(おんいへいこう)
  • 信賞必罰(しんしょうひつばつ)
  • 面目躍如(めんぼくやくじょ)
  • 雲蒸竜変(うんじょうりょうへん)

 

「恩威並行」は、「恩賞と刑罰を適切に与える、飴と鞭を適切に与える」という意味です。「論功行賞」は恩賞を調べて与えますが、「恩威並行」の違うところは恩賞も刑罰も同じように調べて与えるところです。

「信賞必罰」は、「手柄を得た者には必ず賞を与え、あやまちを犯した者には必ず罰を与える」という意味です。こちらも「論功行賞」と違う点は、『賞』も『罰』も同じように与えるところです。

「面目躍如」は、「世間の評価に値する活躍をしていて、生き生きとしている」という意味です。こちらは、評価するという点が「論功行賞」の『賞』を与えるというところと似ています。

「雲蒸竜変」は、「とある機会に英雄や有名人が世に出ること」という意味です。こちらも『活躍して世に出る』というところが、「論功行賞」の『賞』を与えるという意味に似ていると言えます。

 

「信賞必罰」「面目躍如」「雲蒸竜変」については、こちらの記事に詳しく書いています。

 

「信賞必罰」とは?意味や語源、会社での使い方や例文!【英語・類義語】

 

「面目躍如」の読み方や意味とは?使い方の例文、英語&類語をご紹介!

 

「雲蒸竜変」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

 

 

 

「論功行賞」の使い方

 

最後に、「論功行賞」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「このイベントが大成功に終わったら、論功行賞として上役の椅子が待っている」
  2. 「戦いの間は、論功行賞の為に一生懸命戦った。その結果、褒美をもらう事ができた」
  3. 「あの人が今社長なのは、論功行賞によって出世してきたからだ」
  4. 「先日決まった内閣人事は、論功行賞によって選ばれたようだ」
  5. 「彼は、論功行賞の為に様々なことを犠牲にしてきた」

 

「論功行賞」は、ビジネスでの人事で使われることが多い言葉です。

「論功行賞によって」「論功行賞の為に」などと使うことが一般的ですね。

 

 

 

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まとめ:現代の「論功行賞」

 

以上、「論功行賞」について、ご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 ろんこうこうしょう
意味 功績や手柄を調べて、それに見合う褒美を与えること
語源 三国志の「魏志の明帝紀」に記されていた「功を論じ賞を行う」という言葉が語源。戦争が沢山あった時代に、その手柄に応じて褒美の金品を与えていたことから。
英語表現 ・conferral of honors , according to merits(名誉の褒賞)
・to reward services and distribute honours(論功行賞を行う)
類義語 ・恩威並行(おんいへいこう)
・信賞必罰(しんしょうひつばつ)
・面目躍如(めんぼくやくじょ)
・雲蒸竜変(うんじょうりょうへん)

 

「論功行賞」は、大昔に戦争の手柄を調査して与えられていた褒賞(ほうしょう)ですが、現代はビジネスにおいて使われることが多い言葉です。

「不当な人事の為の褒賞だ」などと、少々ネガティブな意味で使われることもあります。

少し難しそうな「論功行賞」という言葉ですが、実は子供の頃から身近で「お手伝いのご褒美」を言い換えた言葉でした。そう思うと親近感がありますね。

そして、「論功行賞」はニュースの記事などによく出てくる言葉ですから、一般常識として覚えておかれると良いでしょう。

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