「歳月不待」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

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人生100歳時代といわれていますが、あなたの現在の年齢はおいくつでしょうか?

100歳って、お若い方にとって途方もない年月のように感じますよね。

100歳にだんだん近づくにつれ、やりたいこと、やっていないことが山積みで時間が足りないわ~と思ってくるものです。

『あの時に、こうしておけば…』と、過去の時間を悔やむ方もいるでしょう。

そうならないためにも、「歳月不待」という言葉を覚えておくと良いです。

この記事では、「歳月不待」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。

 

 

 

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「歳月不待」の意味と語源

 

「歳月不待」の意味

 

最初に、「歳月不待」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「歳月不待」は「さいげつふたい」と読みます。

「歳月不待」とは、「年月は待ってくれないので、時を大切にしよう」という意味です。

時間は人の都合に合わせてはくれないもの、あっという間に過ぎてしまいます。

 

 

「歳月不待」の語源

 

続いて、「歳月不待」の語源をご紹介します。

 

「歳月不待」は古代中国の詩人、陶淵明(とうえんめい)の思いつくまま綴った「雑詩(ざっし)」の中に出てきます。「歳月人を待たず」という諺(ことわざ)です。

「歳月(時間)は人の都合など考えずに止まることなく進んで行くもの」ということです。

詩の内容は、「若い日は二度とこない、朝は一日一度しかないし。大いに飲んで楽しまなければいけない。時間は人の都合など考えずに過ぎていくものだから、あっという間に年をとってしまうよ」という意味です。

詩の中に「勉励すべし」という内容がありますが、単に「若いうちに勉強しなさい」ということではありません。勉強は年をとってからもできますが、若いうちに仲間と飲んで遊ぶことが大切だと陶淵明は言っています。

 

もちろん、勉学に励むことも大切ですが、説教じみていないことわざなのです。

 

 

 

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「歳月不待」の使い方

 

次に、「歳月不待」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「今日という日は、二度と来ない歳月不待をいつも心の隅に置いておきなさい」
  2. 「歳月不待というから、僕はこれから朝まで飲んでくるよ」
  3. 「今しかできないことをしなければ、歳月不待で後悔してしまう」
  4. 「人の一生などすぐに過ぎてしまう。歳月不待と、じいちゃんが言っていた」
  5. 「何でも後回しにしない。歳月不待と言うじゃないか」

 

「歳月不待」は、若いうちは大いに学び大いに遊べという精神です。

「歳月不待(という)」「歳月不待(だから)」などと使われます。

 

 

 

「歳月不待」の類義語と英語表現

 

「歳月不待」の類義語

 

それでは、「歳月不待」の類義語をご紹介します。

  • 烏兎匆匆(うとそうそう)
  • 光陰如箭(こういんじょぜん)
  • 電光石火(でんこうせっか)
  • 紫電一閃(しでんいっせん)
  • 一朝一夕(いっちょういっせき)

 

「烏兎匆匆」は、「月日が経つのは慌ただしく早い」という意味です。由来は「太陽には三本足のカラスがいて、月にはウサギがいる」という古代中国の言い伝えで「烏兎」は月日を表わしています。その「烏兎」が「匆匆(あわただしい)」ということです。

「光陰如箭」はお聞き覚えがあると思いますが、「光陰矢のごとし」のことです。意味は「月日が経つのは早い」ということ。「光陰」は「太陽と月」のこと「箭」は「矢」を表わし、「月日は矢のように早く過ぎた日は戻ってこない」と言っています。

「電光石火」は、「稲妻や火打石(ひうちいし)の火のひらめきのように、極めて短い時間。転じて、行動などが非常に迅速なさま」という意味です。こちらは良くご存じの方も多いと思いますが、「非常に短時間」という点が「歳月不待」と似ていますね。

「紫電一閃」は、「一瞬や極めて短い時間、またはそのような時間で急変すること、ひらめき」という意味です。こちらも、「極めて短い時間」というところが「歳月不待」と似ています。

「一朝一夕」は、「短い間」「ひと朝・ひと晩ほどの短時間」という意味です。こちらは「歳月不待」とは違い、ネガティブな意味の類義語になります。

どちらも時間は早く過ぎてしまう、時間を大切にと訴えています。

 

「電光石火」「紫電一閃」「一朝一夕」については、こちらの記事に詳しく書いています。

 

「電光石火」の意味とは?英語の例文や四字熟語の類語、使い方をご紹介!

 

「紫電一閃」とは?意味と語源、類義語と英語表現【使い方の例文】

 

「一朝一夕」の意味と由来。読み方と使い方のポイントを例文で解説

 

また、時間の流れに関する四字熟語については、「時期尚早」「時々刻々」がありますので合わせてご覧ください。

 

「時期尚早」とは?意味や語源、使い方の例文をご紹介【英語・類義語】

 

「時々刻々」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

 

 

「歳月不待」の英語表現

 

最後に、「歳月不待」の英語表現をご紹介します。

  • Time and tide wait for no man(歳月人を待たず、光陰矢のごとし)

 

【例文】

  • Value time. Time and tide wait for no man(時間をたいせつに、歳月不待だよ)
  • Only once in a lifetime. Time and tide wait for no man(人生一度きり、歳月不待)

 

「Time and tide」の「tide」は、「潮」という意味です。「潮」は「海」のことを表わしています。潮の満ち引きなどと使用されます。

時間が流れることを表わす漢字でもあります。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

 

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まとめ:「歳月不待」だから人生を楽しもう

 

以上、「歳月不待」についてご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 さいげつふたい
意味 年月は待ってくれないので時を大切にしよう
語源 中国の詩「歳月人をまたず」から
類義語 ・烏兎匆匆(うとそうそう)
・光陰如箭(こういんじょぜん)
・電光石火(でんこうせっか)
・紫電一閃(しでんいっせん)
・一朝一夕(いっちょういっせき)
英語表現 Time and tide wait for no man(光陰矢の如し)

 

「歳月不待」は、今日という素晴らしい日は二度と来ないということでした。

毎日良いことばかりではありませんが、その日、その時、嫌なことも含め楽しんで過ごしましょう。

 

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