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あなたは、上司に「時期尚早だ」と指摘された経験はないでしょうか。
私はつい先日、新しい企画の責任者を部下に任せようとした時に、部長から「その企画を彼に任せるのは時期尚早じゃないか?」と指摘されて悩んでしまいました。
このようにビジネスシーンでもよく使用される「時期尚早」という言葉ですが、皆さんは読み方や意味をきちんと知っていますか?
特に読み方を間違えてしまうと恥をかくので、しっかりと知っておきたいですよね。
この記事では「時期尚早」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「時期尚早」の意味と語源
「時期尚早」の意味
はじめに、「時期尚早」の意味についてご紹介していきたいと思います。
まずは読み方ですが「時期尚早」は「じきしょうそう」と読みます。
「時期尚早」とは、「あることを行うにはまだ早い」「まだその時期になっていない」という意味です。
つまり「今はまだやめておいた方がいいよ」「焦らない方がいいよ」「先走りしないで」という意味なんですね。
「時期尚早」の語源
次に、「時期尚早」の語源についてご紹介します。
つまりタイミングのことですね。
「何かに適している期間(シーズン)」を表す「時季」とは違うので注意しましょう。
次に「尚早」ですが、これは「尚早い」という言葉から来ています。
「尚」は「まだ」という意味なので「尚早」は「まだ早いこと」という意味になります。
「尚早」だけでも「まだその時ではない」という意味にもなりますが、日本では「尚早」よりも「時期尚早」の方がより使われる傾向にあります。
「時期尚早」の使い方の例文
続いて、「時期尚早」の使い方を例文でご紹介します。
- 「もう結婚を決めてしまうのは、時期尚早だと思う」
- 「時期尚早のうちに、立候補してしまった」
- 「この段階で彼の昇進を決めるのは、時期尚早だ」
- 「新しい店舗を増やすのは、時期尚早なのではないか」
- 「今が時期尚早ならば、いつやるつもりなのか」
「時期尚早は」何かを行う時期を決める時などによく使われる四字熟語で、焦って物事を進めようとしている人を落ち着かせる場合や、機会を待つべきだと説得する場合などにも使われます。
「時期尚早だ」「時期尚早ではないか」「時期尚早のうちに」などの使い方をされることが多いようですね。
「時期尚早」の類義語と英語表現
「時期尚早」の類義語
それでは、「時期尚早」の類義語をご紹介していきます。
- 尚早(しょうそう)
- 早計(そうけい)
「尚早」は「時期尚早」にも使われている熟語で、先ほど紹介した通り「まだ早い」という意味で「時期尚早」と同じ使い方をされています。
「早計」は「早まった考え」「十分に考えずに判断した浅はかな考え」という意味があります。
こちらには「まだ」など時期を表す意味は特にありません。
「時期尚早」と同じ意味を持つ四字熟語はありませんので、「時期尚早」と同じ意味をもつ言葉を使用したい場合は、これらの二字熟語を使うといいかもしれませんね。
「時期尚早」の英語表現
最後に、「時期尚早」の英語表現をご紹介します。
- premature(時期尚早)
【例文】
- Feel premature(時期尚早だと感じる)
- Premature judgment(時期尚早な判断だ)
「premature」とは直訳すると「早すぎる」という意味になります。
英語では「It’s too early to~(~するにはまだ早い)」などの英文ではなく、「premature(早すぎる)」という1つの単語で表現されます。
まとめ
以上、「時期尚早」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | じきしょうそう |
意味 | 「あることを行うにはまだ早いこと」または「まだその時期になっていないこと」 |
語源 | 「時期」=「何かを行う時」、「尚早」=「まだ早いこと」 |
類義語 | 尚早(しょうそう)、早計(そうけい) |
英語表現 | premature(時期尚早) |
「時期尚早」を「時期早尚(そうしょう)」や「時期早々(そうそう)」と、読み間違える人が多くなっています。
この2つの言葉は存在しないので、間違って使わないように気をつけましょう。
特に「時期早々」は「何かが始まってすぐのこと」という間違った意味で使う人もいますが、これも間違いです。
四字熟語は、読み方や意味をしっかり理解したうえで使った方がいいですね。
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