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最近テニスの試合が面白く、つい夜更かしをしてしまいます。先日も女王に立ち向かう若い選手の応援につい熱が入ってしましました。
若い選手が怯むことなく戦う姿、女王としてのプライドをかけて戦う姿は勇ましくもありました。
どの世界においても言えますが、まっすぐに向かっていく姿を見ていると自分も頑張ろう、という勇気と元気をもらえます。
この記事では、そんな姿を思わせる「正々堂々」の意味や語源、英語・類義語表記や例文を使った使い方をご紹介していきます。
「正々堂々」の意味や語源
「正々堂々」の意味
「正々堂々」はそのままの読み方で、「せいせいどうどう」と読みます。
「々」は同じという意味なので「正」と「堂」が読めれば簡単なので覚えておきましょう。
「正々堂々」とは「正しく整っていて盛んなさま」という意味です。
間違いがなく、正面から入る立派な言動のことを指す四字熟語です。どのような場面でも、間違いのない凛とした態度は周囲からも賞賛されます。そんな言動を「正」と「堂」で表現しています。
「正々堂々」の語源
次に、「正々堂々」の語源について見ていきます。
- 「正」・・・「正しい」という意味
- 「堂」・・・「お堂(建物)」という意味
古代中国、春秋時代の軍事思想家であった孫武の軍物書にある「正正の旗、堂堂の陣」という文言が語源となっています。「正正の旗」とは「正しく旗の列が整っていること」、「堂堂の陣」とは「士気の高い軍隊」を意味しています。
孫武は正しく旗の揃った軍隊、士気の高い軍隊とは戦ってはいけないと諭しています。
つまり「正々堂々」たる軍隊と戦うことは、負けを意味するということを述べているのです。
「正々堂々」の英語・類義語表記
次に「正々堂々」の英語、類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
「正々堂々」の英語表記
「正々堂々」の英語には以下のようなものがあります。
- fair and square
- open and aboveboard
上記の英語を使った例文は以下のようになります。
【例文】
- He won the game fair and square.(彼は正々堂々とゲームで戦った。)
「fair」は、日本語でも「フェアな戦い」などといった使われ方をしています。「公平な」という意味から英語の文章にも用いています。
「正々堂々」の類義語
それでは、「正々堂々」の類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
- フェア
- 熱闘
- 激闘
「正々堂々」とは真正面から向かっていくという意味から上記のような言葉が類義語として使われますが、「真っ向勝負」といった場面にも「正々堂々」が用いられます。
「正々堂々」の使い方
次に「正々堂々」の使い方を例文で見ていきましょう。
【例文】
- 「彼は、正々堂々たる態度で勝負に臨んだ。」
- 「この試合は、両者ともに正々堂々と戦った。」
- 「自分の否を正々堂々と認めなさい。」
- 「彼女のとった行動は、正々堂々をしていて気持ちよかった。」
- 「試合後、彼らの正々堂々としたプレーに賞賛の嵐だった。」
「正々堂々とした」「正々堂々と」という言い回しの後に「態度」や「戦う」などといった動詞や名詞を重ねて表現します。それによって文章が引き締まるものになります。
「正々堂々」が伝える人間性
ここまで「正々堂々」について解説してきました。
人間は考えて行動する生き物です。それは時に悪い方向に向かいます。自分たちの利益や地位のために考えた言動は、周囲からの批判を買います。それでも人間は自分にかかる物事を守るためにそのような言動に出てしまうことがあるのです。
それとは反対にたとえ負けるとわかっていても、整然とした態度や言葉で戦いに挑むのもまた人間なのです。背中あわせの人間性から、「正々堂々」という言葉が生まれたのでしょう。
「正々堂々」としている人は、誰よりも輝いて羨ましいとさえ感じますね。そんな人間になりたいという元気と勇気をくれるのが「正々堂々」ではないでしょうか。
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