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人の話ってまわりまわって聞くと、とっても小さなことが、ものすごく大きな話になっていて元をたどった時にビックリしますよね。
私も先日、友人のお母さんが体調悪く病院通いしているという話をうっかり「病院に入院した」という話にすり替えてしまったことがありました。私の場合は気が付かずに大事にしてしまったのですが、話す度に小さなことを大きな話にしてしまう人もいるようです。このようなことを「針小棒大」と言います。あなたは「針小棒大」という言葉をよく使用しますか?
この記事では「針小棒大」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。
「針小棒大」の意味と語源
「針小棒大」の意味
それでは「針小棒大」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「針小棒大」は「しんしょうぼうだい」と読みます。
「針小棒大」とは「小さな物事を大袈裟(おおげさ)に言うこと、話を大きくする」という意味です。
「棒大」を「膨大」と書くのは間違えですので、ご注意ください。
「針小棒大」の語源
続いて「針小棒大」の語源をご紹介します。
「針小棒大」は元々「針ほどのことを棒ほどに言う」という日本のことわざでそれが四字熟語になりました。
「針小」とは「針ほどの小さなこと」という意味です。「棒大」とは「棒のように大きいこと」という意味で、針より大きい物を表しています。
「針小棒大」とは「針ほど小さい物事を棒のように大きく誇張して言う」と言うことから、「針小」と「棒大」を対比した言葉で「物事を大袈裟に言うこと」を表現する四字熟語になりました。
「針小棒大」の英語表現と類義語
「針小棒大」の英語の表現
次に「針小棒大」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- Exaggeration(針小棒大)
【例文】
- You say the usual exaggeration thing(彼女はいつも針小棒大なことを言う)
- Weekly magazine has just things exaggeration(週刊誌は針小棒大なことばかりだ)
「Exaggeration」は「exaggerate(誇張する)」の名詞で「針小棒大」という意味がありますが、他に「過言、過大視、誇張した表現」という意味があります。
「針小棒大」の類義語
「針小棒大」と似た意味や持つ言葉をご紹介します。
- 大言壮語(たいげんそうご)
- 大風呂敷(おおぶろしき)
- 過大評価(かだいひょうか)
「大言壮語」は「実力以上に大きな事を言うこと」という意味で、「大風呂敷」は「できそうにもないおおげさな計画や話」という意味があり「大風呂敷を広げる」などと使用されます。「過大評価」とは「物事を実際よりも高く見積もったり評価したりすること」という意味です。この「過大評価」は普段の会話でも使われる言葉で馴染みがあると思います。
「大言壮語」と「過大評価」の記事はこちらをご覧ください。
「針小棒大」の使い方
最後に「針小棒大」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「友人は昔から針小棒大なことを言うので、私は話を半分で聞くようにしている」
- 「転んで擦りむいたことを少し大げさに言ったら針小棒大だと言われてしまった」
- 「針小棒大なことばかり言っていると信用を無くすよ」
- 「この人のコラムはいつも針小棒大な記事だ」
- 「針小棒大な話ばかり聞かされて腹がたってきた」
「針小棒大」は誰かの言った言葉が大げさな場合に使用されます。
「針小棒大な(話)」や「(この話は)針小棒大だ」などと使われる場合が多いですね。
「針小棒大」かどうか見極めよう
「針小棒大」は小さなことを大げさに大きな話にすることで、無意識のうちに大袈裟にしてしまう人もいるようですね。
そんな時は「針小棒大だなあ」と言ってあげましょう。
そして、大袈裟な話も本当のことかもしれませんので、話は中途半端に聞かずしっかり最後まで聞いて「針小棒大」なのかを見極めないと、大事なことも聞き漏らすことがあるので注意しましょう。
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