「尊王攘夷」とは?意味や語源をわかりやすく解説!英語や使い方の例文もご紹介

ひと昔前は、「尊王攘夷」の考えが当たり前と言われていましたが、国際化した現代の社会では「尊王攘夷」という言葉は通用しないのかもしれません。いや、正確には「攘夷」という言葉だけが通用しなくなっただけで、「尊王」という考えは今でも浸透していますね。
ところで、「尊王攘夷」という言葉の意味はご存知ですか?
この記事では「尊王攘夷」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「尊王攘夷」の意味と語源

「尊王攘夷」の意味

はじめに、「尊王攘夷」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「尊王攘夷」は「そんのうじょうい」と読みます。
「尊王攘夷」とは「王を敬って外敵を撃退すること」という意味です。
つまり、「天皇が第一であり、外国人は追い払う」という考えのことですね。

「尊王攘夷」の語源

次に、「尊王攘夷」の語源についてご紹介します。

「尊王攘夷」とは、政治における思想のことで、「尊王」と「攘夷」という二つの言葉が結びついてできた言葉です。「尊王」とは、文字通り「王を尊ぶ」という意味です。「王」は「天皇」のことで、「尊ぶ」とは「尊重する」「大切にする」ということなので「尊王」は「天皇を尊重する」という意味になりますね。「攘夷」とは、「外敵を追い払う」という意味です。つまり、「外国の侵略を防ぐ」といったことを表しています。そして、これら二つが繋がることで「天皇を尊重し外国人を追い払う」という意味になります。
そもそも、「尊王攘夷」という言葉ができたのは江戸時代まで遡ります。幕末に外国船から「開国」を求められた徳川幕府は、「開国」に応じますが、開国のせいで日本の産業は大ダメージを受け、外国人による犯罪も後を絶たない状態になってしまいました。そのため、人々は外国に対して嫌なイメージを持ち同時に開国を許可した幕府に対しても不信感が募っていきます。その結果、「幕府ではなく天皇を支持する」「外国を撤退させる」といった考えが生まれ、その二つが結びついて「尊王攘夷」という言葉ができました。
このことから、「尊王攘夷」は、幕府や外国に対する反発から生まれた言葉だといってもいいかもしれませんね。

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「尊王攘夷」の英語表現と類義語

「尊王攘夷」の英語の表現

続いて「尊王攘夷」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。

  • Reverence for the emperor and expulsion of the foreigners(尊王攘夷)

【例文】

  • Sonnojoi movement.(尊王攘夷運動)
  • thought of Sonnojoi.( reverence for the emperor and expulsion of the foreigners)(尊王攘夷の思想)

「Reverence」は「尊敬」、「emperor」は「天皇」という意味なので、「Reverence for the emperor」は「天皇を尊敬する」、つまり「尊王」という意味になります。そして、「expulsion」は「追放」「foreigners」は「外国人」「他国の人」という意味なので「expulsion of the foreigners」は「外国人を追放する」、つまり「攘夷」という意味になります。
ですので、「Reverence for the emperor and expulsion of the foreigners」は「尊王と攘夷」という意味になり「尊王攘夷」を表していることになりますね。
しかし、英語では例文のように「尊王攘夷」をアルファベットで「Sonnojoi」と表記する場合がほとんどです。意味を伝えたい場合は、二つ目の例文のように()の中に「尊王攘夷」の意味を表す英文を入れるといいかもしれませんね。

「尊王攘夷」の類義語

次に「尊王攘夷」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。

  • 忠君愛国(ちゅうくんあいこく)
  • 国粋主義(こくすいしゅぎ)

「忠君愛国」とは、「天皇に尽くして仕え、自国を愛すること」という意味です。少し意味は違いますが、「天皇を大切にする」「日本を愛する」という意味では「尊王攘夷」と同じですね。
「国粋主義」とは、「自国の政治・歴史・文化などが他国より優れていると考え、それを守り広めていこうとすること」という意味です。こちらも意味は違いますが、「日本を守る」という意味では「尊王攘夷」と同じであると言えますね。

 

「尊王攘夷」の使い方

最後に「尊王攘夷」の使い方を紹介します。

【例文】

  1. 「尊王攘夷派がほとんどだった」
  2. 「尊王攘夷の思想を持つ」
  3. 「尊王攘夷運動に参加していた」
  4. 「尊王攘夷を唱える人々」
  5. 「尊王攘夷の時代」

「尊王攘夷」が日常会話で使われることは、ほとんどありません。
歴史上の話で出てくる場合がほとんどで、「尊王攘夷の思想」「尊王攘夷派」「尊王攘夷運動」の三つの言い方をされることが多いですね。

 

有名な「尊王攘夷運動」

「尊王攘夷運動」の中でも有名なのが、「ヒュースケン暗殺事件」「イギリス公使館焼き打ち事件」「生麦事件」「薩英戦争」などです。「桜田門外の変」も「尊王攘夷」派によって起こされた事件として有名ですね。
また、「尊王攘夷運動」の勢力を弱めるきっかけになった「四国艦隊下関砲撃事件」も覚えておきたい事件の一つです。

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