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パッと一目見ただけで閉口してしまうような難しい漢字のオンパレード、「毀誉褒貶」。
私も最初は全く読み方が検討がつかないほどでした。まして意味なんて…さっぱりわかりませんでした。
しかし、こんな難しい四字熟語をサラっと読めるようになったらなんだかかっこいいし、漢字の知識もより深まりそうですね。他の場面で「毀、誉、褒、貶」のどの字が登場してきても読めるようになりますよ。
この記事では、「毀誉褒貶」の意味や語源、英語・類義語表現や例文による使い方をご紹介します。
「毀誉褒貶」の読み方、意味や語源とは
では早速、読み方から押さえていきましょう。
「毀誉褒貶」は「きよほうへん」と読みます。読み方も難しいですね…。
「毀誉褒貶」の意味
「毀誉褒貶」とは、「ほめたり、けなしたりすること」「世の中の評価、評判」という意味です。
世の中の評判って、不特定多数の人から集める意見なので、褒められるような良い意見から、けなされるような悪い意見まで様々ですよね。どちらの意見も同時に存在することから、「毀誉褒貶」=「世間の評判」という意味になったのです。
「毀誉褒貶」の語源
語源が分かると、ただ意味を覚えるよりも理解度が深まるので、この語源も是非覚えておきましょう。
「毀誉褒貶」は特にどの漢字も難しいものばかりなので、それぞれの漢字にどういう意味があるかも同時に理解しておきましょう。
まず「毀」と「貶」です。「毀」「貶」という漢字には「けなす、そしる」という意味があります。
よくテレビのニュースで「名誉毀損(めいよきそん)」という言葉が放送されますよね。「名誉毀損」とは「他人の名誉を傷つけ、損害を与えること」という意味です。人の名誉を、けなすことによって損ねるという意味なので「毀」という漢字が使われているんですね。
「誉」「褒」という漢字ですが、どちらも「ほめる」という意味です。
まさに「毀」「貶」とは正反対の意味を持っていますね。
正反対の意味を持つ「誉」「褒」と、「毀」「貶」。
どちらも一つの四字熟語に登場させることによって、まさに「ほめられる」ことと「けなされる」ことが共存していた意味になったのです。
「毀誉褒貶」の英語・類義語
「毀誉褒貶」の英語表現
また、「毀誉褒貶」を英語でいうと以下のようになります。
「praise and censure」
- praise・・・ほめる
- censure・・・非難
この2つの単語(「praise」「censure」)を「and」でつなげることによって「ほめられることと非難されること」つまり「毀誉褒貶」という意味になります。
「毀誉褒貶」の類義語
「毀誉褒貶」という言葉から入るとすごく難しく感じるかもしれませんが、実は「毀誉褒貶」という言葉にはとってもわかりやすい類義語があります。
それが「賛否両論」です。
「毀誉褒貶」という言葉では「ほめる・けなす」ということが対比として挙げられた言葉ですが、賛否両論は「賛成・反対」が対比として使われている言葉です。
セットで覚えておきましょう。
こちらは「けなす」方の四字熟語ですが、参考までにご覧ください。
「毀誉褒貶」の使い方
では最後に「毀誉褒貶」の使い方をご紹介していきます。
「毀誉褒貶」単体ではなかなかどうやって使ったらいいのかわかりにくいですが、使い方にはコツがあるんです。
というのも、「毀誉褒貶」という言葉の後にくっついてくる表現には、ある程度決まったものがあるんです。
- 毀誉褒貶が激しい・・・世間の評価が分かれる物事、人物を指して使うようにしましょう
- 毀誉褒貶を顧みない・・・人からの評価をあまり深く意識しすぎないこと
- 毀誉褒貶 相半ばする・・・世間の評判というのは、良い意見も悪い意見も半々だからあまり気にしなくてよいということ
【例文】
- 「僕は自分が信じた道を歩くのみだ。毀誉褒貶は顧みないぞ。」
- 「結局他人は他人でしかないんだから、毀誉褒貶は顧みずに自分の意思を持つことが大事だよ。」
- 「毀誉褒貶が激しくて、もうどうすればよいのかわらからなくなってきたよ…」
- 「毀誉褒貶相半ばするのは当たり前の事なのだが、ここまで真っ二つに分かれるとはね。」
- 「このバッグは毀誉褒貶が激しいんだ。すごく軽量なんだけど、ポケットが全くついてないから仕分けが不便なんだよね…」
1の使い方としては、「一喜一憂」もよく似た表現ですね。
自分の人生は自分で切り開く
「毀誉褒貶」について見てきましたが、いかがでしたか?
きっと新しい表現に戸惑う方もいたとは思いますが、また一つ新しい表現が増えて日本語に対する知識が深まりましたね。世間の評価は本当に色々なので、『ひとつひとつに反応しなくても良い』ということが「毀誉褒貶」という言葉からも読み取れたのではないでしょうか。
意味も分からない難しい漢字というのはなかなかハードルが高いな・・・と感じる場合も多いかもしれませんが、よくよく意味を知っていけば、意外と身近に感じることができるものです。
学ぶのも学ばないのも、あなた次第ではありますが、少しずつ知っている表現を増やしていけばよりあなたの日本語スキルも上がっていきますよ。自分のペースで知らない言葉とも仲良くなるようにしてみてくださいね。
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