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あなたは、健康管理において心がけていることがありますか?
規則正しい生活や適度な運動そして食生活と、全てを守ることが出来たらよいのですが、現代社会でのめまぐるしさではそうも行かないのが現状です。
数々の薬やサプリメントも珍しくない昨今ですが、私たちの身近には漢方があります。
この記事では、漢方に関連している四字熟語である「医食同源」の意味や英語・類義語・例文による使い方をご紹介していきます。
「医食同源」の意味は?語源は?
「医食同源」の意味は?
この「医食同源」は「いしょくどうげん」と読みます。
「医食同源」とは、「病気にならないために日頃からバランスの良い食事を摂る」という意味です。
健康を維持するのは良い食事をすることであるといった考え方からきています。
「医食同源」の語源は?
次に「医食同源」の語源について見ていきましょう。
- 「医食」・・・食事と医薬という意味
- 「同源」・・・根源が同じという意味
「医食同源」は、古代中国で生まれたものではありません。1970年代、日中国交回復を機に中国式食養生がブームとなり、そのときに生まれた造語です。古代中国では、医師を4つのランクに分けました。最高位の医師は「食医」で、王の食事の管理・調理を任されていました。ここからもわかるように「食」は「薬」として重要とされていたのです。その意味でも「医」や「薬」は食にあり、根源は同じだという「同源」の思想が現在の「医食同源」になっています。
「医食同源」の英語・類義語表現
それでは次に「医食同源」を英語・類義語で表現すると、どのようなものになるのかご紹介していきます。
「医食同源」の英語表現
「医食同源」を英語で表現すると、以下のような例文になります。
【例文】
- A balanced diet leads to a healthy body.(バランスの取れた食事をとることで体が健康になる)
- Eating healthy prevents and cures disease(健康的な食事をとることで病気を予防し、治療しようとする)
造語である「医食同源」は直訳するのではなく、考え方や意味を英語にすることでより伝わりやすくなるでしょう。
「医食同源」の類義語
また「医食同源」の類義語にはどのようなものがあるのでしょうか。
- 薬食同源(やくしょくどうげん)
- 食事療法(しょくじりょうほう)
どの四字熟語にも含まれる「食」は、東洋医学にとっての根源になっているのがよくわかりますね。
「医食同源」の使い方と例文
【例文】
- 「このお店は、医食同源の原則に伴いメニューを考案しています。」
- 「フカヒレやツバメの巣なども医食同源の思想から使われる食材でした。」
- 「彼女は、食育や医食同源についての講演活動を行っています。」
- 「日本で造語として誕生した医食同源が中国へ逆輸入されています。」
- 「各地には、医食同源の郷土料理があります。」
古代中国の医学の考え方が、日本に浸透していることを上記の例文により理解できるのではないでしょうか。
食することの大切さを再確認しよう
ここまで「医食同源」について解説してきました。
日本の漢方医学においても、生姜や小麦・玄米など身近にあるものが素材となっています。昨今、簡単に食べられるジャンクフードなどが、私たちの周りにはあふれていますが、四季折々の自然の食材は生命を養ってくれ健康には欠かせないものです。
古代中国より現代まで伝わる中華料理には、おいしさの中に病気の治療もかねているメニューが多くあり、現在の薬膳のお手本にもなっています。
忙しい日々を過ごす現代の人たちへの警鐘として、今一度、食生活を見直してみるのもいいですね。
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