「準備万端」の意味や語源とは?使い方の例文や英語&類義語をご紹介!

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準備が完了した時に、「準備万端!」と言ってしまっている人も多いのではないでしょうか。

実際に我が家の子供達も幼稚園や外出の準備ができた時に、「準備万端!」と声を上げて知らせてきます。

でもその使い方、実は間違いなんです。なぜ?どこが?と思われる方も多いかもしれませんね。

「準備万端」とは、本当はどんな意味なのでしょうか。

この記事では、「準備万端」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。

 

 

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「準備万端」の意味と語源

 

「準備万端」の意味

 

はじめに、「準備万端」の意味についてご紹介したいと思います。

まずは読み方ですが、「準備万端」は「じゅんびばんたん」と読みます。

「準備万端」とは、「準備の全て」という意味です。

つまり、「準備全部終わったよ」の「準備全部」の部分が「準備万端」というわけですね。

 

「準備万端」の語源

 

次に、「準備万端」の語源についてご紹介します。

「準備」とは、「何かをする前に、必要となる物などをあらかじめ揃えておくこと」「仕事などにすぐ取りかかることができるように整えておくこと」という意味です。

一般的には、「物を揃えること」「体勢を整えておくこと」の二つをセットで「準備」と考えます。

また、「心の準備」といった表現に限られますが、「覚悟すること」という意味で「準備」が使われる場合もあります。

続く「万端」は、「ある事に関する全ての事柄」という意味です。

つまり、「それに関わる全てのこと」という意味で、言い換えるならば「あらゆる」「あれこれ」といったところでしょうか。

ですので、「準備万端」とは「何かをする前に、必要となる物などをあれこれ揃えて整えておくこと」という意味になり、「準備における全てのこと」を表していることになりますね。

 

 

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「準備万端」の使い方

 

続いて、「準備万端」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「ようやく準備万端整う」
  2. 「明日の会議に向けて、準備万端整えておこう」
  3. 「もう既に準備万端整っています」
  4. 「まだ準備万端整っていません」
  5. 「準備万端整えたら出発しよう」

 

例文のように「準備万端」には「整う」という言葉をつけて使うのが基本です。

「準備万端整う」「準備万端整えて~」といった使い方をされることが多いですね。

 

完了したものではない

多くの人が「準備万端」を「準備完了」といった意味で使っていますが、「準備万端」には「準備の全て」という意味しかないため、「準備万端」だけで「準備が完了した」という意味にはなりません。

「準備万端」だけでは、意味を成さないということを忘れないようにしましょう。

 

 

「準備万端」の類義語と英語表現

 

「準備万端」の類義語

 

それでは、「準備万端」の類義語をご紹介します。

  • 用意万端(よういばんたん)
  • 諸事万端(しょじばんたん)

 

「用意万端」とは、「事前にするべき支度の全て」という意味です。

「用意」とは、「準備」や「支度」のことを表す言葉なので、「用意万端」と「準備万端」はほとんど同じ意味であると言えます。

「諸事万端」とは、「様々なこと全て」という意味です。

少し意味は違いますが、一般的には「諸事万端の準備を整える」といった言い方で「いろいろと準備を整える」という意味で使われている言葉です。

ですので、この使い方をした場合は「いろいろな準備」が「準備万端」を表していることになりますので、同じような意味であると言えますね。

 

こちらの「用意周到」も、「準備万端」の類義語ですね。

「用意周到」の意味や語源とは?英語表現や類義語、使い方の例文をご紹介!

 

また、「準備万端」の人は「当意即妙」のようにその場に応じて機転を利かせられる人ですよね。

「当意即妙」の意味や使い方とは?例文や英語&四字熟語の類語をご紹介

 

「準備万端」の英語表現

 

最後に、「準備万端」の英語表現をご紹介します。

  • All preparations(準備万端)

 

【例文】

  • I’m all ready.(準備万端整っています)
  • we’re all set.(こちらは準備万端整っています)

 

「all」は「全て」、「preparations」は「準備」という意味です。

ですので、「all preparations」は「全ての準備」と訳すことができ、「準備万端」の意味を表していることになりますね。

ただし、「all preparations」は、あくまでも「準備万端」そのものの意味を表す言葉なので、「準備が全部整う」といった表現をする際には、例文のように「ready」や「set」の方を使うようにしましょう。

「ready」は「用意ができた」「準備ができた」、「set」は「準備を整える」という意味の単語です。

これに「all」をつけることで「全ての準備ができた」という意味になります。

「all preparations」だけでは「準備が整う」という意味にはならないので注意しましょう。

 

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まとめ:準備万端の「万端」と、「万全」

以上、「準備万端」について、ご紹介してきました。

 

まとめると、以下の通りです。

読み方 じゅんびばんたん
意味 準備の全てのこと
語源 「準備」=「何かをする前に、必要となる物などをあらかじめ揃えておくこと」、「万端」=「ある事に関する全ての事柄」
類義語 用意万端(よういばんたん)、諸事万端(しょじばんたん)
英語表現 All preparations(すべての準備)

 

「万端」と間違われやすい「万全」という言葉があります。

よく「体調万全」「用意万全」などという言葉を聞きますよね。この「万全」という言葉は、「きわめて完全であること」という意味です。

ですので、「体調万全」は「体調が優れている」「コンディションが良い」といった意味になり、「準備万全」は「準備が完全に整っている」「準備バッチリ」といった意味になります。

「万端」と「万全」の意味はよく間違われやすいので、合わせて覚えておくといいのではないでしょうか。

 

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