「金城湯池」とはどんな意味？語源や英語表現、使い方の例文をご紹介！

「自民党にとっての金城湯池」や「与党の金城湯池」などという言葉を聞いたことはありませんか？よく選挙のニュースなんかで使われているフレーズなんですが、なんかちょっとかっこいいですよね。私もいつか、「ここは私の金城湯池だ」なんて言ってみたいものです。ところで、この「金城湯池」って言葉の意味をご存知ですか？
この記事では「金城湯池」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「金城湯池」の意味と語源

「金城湯池」の意味

はじめに、「金城湯池」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「金城湯池」は「きんじょうとうち」と読みます。
「金城湯池」とは「非常に守りが堅く、容易に入り込めない城」という意味です。
つまり、「他からの攻めに対して強く、しっかり守られている城」のことで、「守りが堅い」「入り込めない勢力範囲」などを表す言葉です。言い換えれば「鉄壁の守り」や「息のかかった範囲」といったところでしょうか。

「金城湯池」の語源

次に、「金城湯池」の語源についてご紹介します。

「金城湯池」の英語表現と類義語

「金城湯池」の英語の表現

続いて「金城湯池」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。

• Impregnable stronghold（金城湯池）
• Unassailable territory（金城湯池）

【例文】

• This is our impregnable stronghold（ここは私達の金城湯池だ）
• It’s tough fighting in the unassailable territory a rival company（ライバル会社の金城湯池で戦うのは厳しい）

「impregnable」は「堅固な」「難攻不落」「鉄壁な」という意味で、「stronghold」は「本拠地」「とりで」という意味です。なので、「impregnable」は「鉄壁なとりで」や「堅固な本拠地」と直訳することができます。
そして、「unassailable」は「攻めることができない」や、「impregnable」と同じく「難攻不落」という意味があります。続く「territory」は、そのまま「テリトリー」、つまり「地域」や「領土」などのエリアを意味します。なので、「unassailable territory」は「攻めるこができないエリア」と直訳できますね。

「金城湯池」の類義語

次に「金城湯池」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。

• 金城鉄壁（きんじょうてっぺき）
• 湯池鉄城（とうちてつじょう）

「金城鉄壁」は、「金城湯池」と同じく「非常に守りが堅い」という意味です。「鉄壁」は「鉄で作られた壁」のことで、「守りが堅い」という意味です。意味だけでなく、「守りが堅い」という意味を持つ二つの言葉で作られているという点でも同じですね。
「湯池鉄城」も、「金城湯池」や「金城鉄壁」と同じく「城の守りがとても堅いこと」という意味です。「鉄城」は「鉄でできた城」のことで、「守りの堅い城」という意味です。金と鉄という違いはありますが、「金城」も「鉄城」も似たようなものですね。

「金城湯池」の使い方

最後に「金城湯池」の使い方を紹介します。

【例文】

1. 「ここは、彼らの金城湯池だ」
2. 「金城湯池で営業するのは厳しいぞ」
3. 「我が社にとって、この地区は金城湯池だ」
4. 「金城湯池で勝利するのは当然だろう」
5. 「あそこは、敵の金城湯池だぞ」

「金城湯池」は、「入り込めない勢力範囲」といった意味で使われる言葉で、「～（場所）は～（人や会社）にとっての金城湯池」「金城湯池で～するのは」といった言い方をされることが多いです。特に、場所や範囲を示す際に使われることが多いですね。

「金城湯池」を別の言葉で言うと？

「金城湯池」って、何だか難しいですよね。なので、「金城湯池」の意味を身近な言葉を使って言い換えてみたいと思います。
まず、自分にとっての「金城湯池」は、「自分がシェアを誇っている場所」「誰にも手出しできない場所」などと言い換えることができます。反対に、相手にとっての「金城湯池」は、「自分が手を出しにくい場所」や「自分が何かしても無駄な場所」などと言い換えることができます。
言葉の意味をいまいち理解できない場合は、このように身近な言葉で言い換えたものを参考にしてみるのもいいかもしれませんね。