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ここ最近の「九夏三伏」はずっと暑いですよね。
日本では最高気温が四十度を超えたり北海道でも真夏日を観測したり、『これが地球温暖化の影響なのだろうか』などと、時折不安になってしまいます。
とはいっても夏はお祭りに花火、楽しいことが沢山ありますよね。
ところで、「九夏三伏」の意味をご存じでしょうか。
この記事では、「九夏三伏」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「九夏三伏」の意味と語源
「九夏三伏」の意味
最初に、「九夏三伏」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「九夏三伏」は「きゅうかさんぷく」と読みます。
「九夏三伏」とは、「暑さが最高になる土用のころ」という意味です。
土用丑の日というのが大体7月下旬ごろにありますが、そのあたりの期間を指しているということです。
「九夏三伏」の語源
次に、「九夏三伏」の語源をご紹介します。
「九夏」と「三伏」に分けて解説します。
「九夏」は、「季節における夏の九十日間のこと」という意味です。一年間が十二ヶ月ですから、四季で割り算した三か月分に相当します。
「三伏」は、「その期間通してずっと」という意味です。「三伏」は初伏・中伏・末伏のことで、期間の若い順になっています。
「九夏三伏」は「季節における夏の期間ずっと」というのが直訳となります。
近年の夏は高温多湿甚だしく外出するのも一苦労ですが、夏を表現する一つの季節表現として押さえてみてはいかがでしょうか。
「九夏三伏」の使い方
続いて、「九夏三伏」の使い方を例文でご紹介します。
- 「今年は九夏三伏通して気温が高く、過ごし辛い日々が続いた。」
- 「九夏三伏、食べ物はすぐに傷んでしまうから気を付けないとね。」
- 「この九夏三伏、君はどこか旅行にでも行っていたのかい。」
- 「今年の九夏三伏は、きちんと目標を立てて規則正しく生活するぞ。」
- 「九夏三伏、子供の面倒を見ていたよ。少しも休まらなかった。
「九夏三伏」は、夏の季節のことを表しています。
使い方としては、「九夏三伏の間~」や「九夏三伏は~」という形で用いられます。
「九夏三伏」は季節を表す言葉なので、“夏”という一文字で置き換えた時に文意が通じなければ誤用になるので注意しましょう。
「九夏三伏」の類義語と英語表現
「九夏三伏」の類義語
それでは、「九夏三伏」の類義語をご紹介します。
- 朱夏(しゅか)
- 三夏(さんか)
「朱夏」は、「夏のこと」という意味です。「九夏三伏」と似た意味を持ち、元々は仏教における五行思想から引用されている言葉です。
「三夏」は、「爽やかな初夏のこと」という意味です。「九夏三伏」のうち、比較的早い時期のことを指して「三夏」と表現します。もっと具体的に言うと六月下旬の梅雨明けの時期から七月の中旬ぐらいまでの時期を指して表現されます。
「九夏三伏」の英語表現
最後に、「九夏三伏」の英語表現をご紹介します。
- The summer season(九夏三伏)
【例文】
- In the summer season, always I have played with my children.(九夏三伏私の子供たちとずっと遊んでいたよ。)
- I will go to the journal of abroad in the summer season.(九夏三伏、海外旅行に行くつもりだ。)
「summer」は「夏」、「season」は「季節」を意味しています。直訳すると「夏の季節」となります。
他にも、「summer」や「summertime」でも表現することができます。
まとめ
以上、「九夏三伏」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | きゅうかさんぷく |
意味 | 暑さが最高になる土用のころ |
語源 | 「九夏」=「季節における夏の九十日間のこと」、「三伏」=「その期間通してずっと」 |
類義語 | ・朱夏(しゅか) ・三夏(さんか) |
英語表現 | the summer season(夏の季節) |
「九夏三伏」は、夏を表す詩的な言葉です。おさえておくととても知的な印象なのでぜひ積極的に活用してみてください。
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