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「名誉挽回」と聞くと、『マイナスな部分があるところから転じるための言葉』というイメージがありますよね。
でも正直なところ、一度失った信用を取りかえすことは並大抵の努力ではできません。
なので、(泥臭い努力も素晴らしいですが)人が考えないようなアイデアを実行してみることで、認められるまたは評価されることもあるかもです。
今回はそんな「名誉挽回」について、深堀りしていきます。
この記事では、「名誉挽回」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「名誉挽回」の意味と語源
「名誉挽回」の意味
最初に、「名誉挽回」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「名誉挽回」は「めいよばんかい」と読みます。
「名誉挽回」とは、「一度失った良い評判や信頼を取り戻すこと」という意味になります。
よく使われる言葉なので意味を知っている方が多いと思いますが、「名誉挽回」は元々良い評判・信頼がある前提で使う言葉ですので、その点はご注意くださいね。
「名誉挽回」の語源
次に、「名誉挽回」の語源をご紹介します。
- 「名誉」は「良い評判。名声」
- 「挽回」は「もとに引き戻すこと。」
「名誉」の「誉」は「人がほめたたえるほど評価」を意味しており、「名」がつくことで「その人の評判」ということになりますね。また、「挽」は「引っ張り戻す」で、「回」と組み合わせることで「元の状態に戻す」という意味になります。
そのままの意味の漢字で成り立っていますので、意味を知らなかったとしても予測ができますね。
類義語でもご紹介しますが「挽回」を「回復」と表現しても同じ意味になります。
「名誉挽回」の使い方
続いて、「名誉挽回」の使い方について例文をご紹介していきます。
- 「彼は一生懸命、名誉挽回に努めた」
- 「この試合が私の名誉挽回のいい機会だ」
- 「大失態を演じた彼女は名誉挽回をしようと必死だ」
- 「名誉挽回のつもりでやったのにおせっかいな印象を与えてしまった」
- 「父は名誉挽回で母に花を買ってきた」
「〇〇に努める~」「〇〇の機会(チャンス)~」「〇〇をする(行う)~」等というかたちで使います。
例文は全て個人が主語になっていますが、企業やチーム等の個人ではない単位でも使えます。
「名誉挽回」の類義語と英語表現
「名誉挽回」の類義語
それでは、「名誉挽回」の類義語をご紹介します。
- 汚名返上(おめいへんじょう)
- 失地回復(しっちかいふく)
- 名誉回復(めいよかいふく)
「汚名返上」とは、「以前の失敗などで受けた不名誉を、自分の力で取り除くこと」という意味です。
「失地回復」とは、「敗戦などによって奪われた土地を取り戻すこと。また失敗などによって生じた損失を取り返すこと」という意味です。
「名誉回復」とは、「一度失ったよい評判や評価、信用を取り戻すこと」という意味です。
「汚名返上」と「失地回復」は元々名声があるわけではありませんので、その点類義語ですが少しだけニュアンスが違ってきます。
「名誉回復」は全く同じ意味の四字熟語になります。
「汚名返上」について、こちらの記事に詳しく書いています。
「名誉挽回」の英語
最後に、「名誉挽回」の英語表現をご紹介します。
- honor recovery(名誉挽回)
【例文】
- Restore one’s honor by winning a case (裁判に勝ち名誉挽回する)
- Redeem one’s reputation (名誉挽回する)
- Clear one’s good name (名誉挽回する)
「restore」は「復活させる」、「honor」は「名誉」という意味です。
例文のように、「redeem」は「復活させる」、「reputation」は「評判・名声」、「clear」を使って表現することもできます。
まとめ
以上、「名誉挽回」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | めいよばんかい |
意味 | 一度失った良い評判や信頼を取り戻すこと |
語源 | 「名誉」=「良い評判、名声」「挽回」=「もとに引き戻すこと」 |
類義語 | ・汚名返上(おめいへんじょう) ・失地回復(しっちかいふく) ・名誉回復(めいよかいふく) |
英語表現 | honor recovery(名誉挽回) |
ここまで「名誉挽回」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
重複してしまいますが「名誉挽回」と「汚名返上」は類義語ですが少しニュアンスが違います。
「名誉挽回」は元々良い評判があり、それを取り戻すこと。「汚名返上」は不名誉を取り除くことです。
似ている言葉なので混同されがちですが、元々良い評判があるかないかで使い分けをしてくださいね。
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