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「明日はバリバリ働くぞ~!」と気合いを入れて寝た日に限って、朝起きると体調が悪い…なんてこと、よくありませんか?
私はよくあります。起きた瞬間に、「あぁ、今日はだめだ…」と戦意喪失してしまいます。
さて、この「戦意喪失」という言葉の使い方は、どんな風に使うのが正しいのでしょうか。
この記事では、「戦意喪失」の意味や語源、使い方の例文、英語表現や類義語をご紹介します。
「戦意喪失」の意味と語源
「戦意喪失」の意味
最初に、「戦意喪失」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「戦意喪失」は「せんいそうしつ」と読みます。
「戦意喪失」とは、「戦う気力がなくなること」という意味です。また、そこから転じて「物事を解決する気力がなくなること」という意味もあります。
最初からやる気がなかったというのではなく、「がんばろう!」と思っていたのにその気力が無くなってしまったというニュアンスですね。
「戦意喪失」の語源
続いて、「戦意喪失」の語源を紹介します。
「戦意喪失」という言葉を二語に分けて紐解いてみましょう。
まず、「戦意」とは「戦う」「意志」という漢字を使っていて、「戦おうとする気持ち」という意味です。
そして「喪失」とは「なくすこと、失うこと」という意味です。これは元々あったものがなくなる・失われるという意味ですね。
「戦おうとする気持ち」という意味の「戦意」と、「なくすこと、失うこと」という意味の「喪失」の二語を合わせて「戦意喪失」という四字熟語になっています。
「戦意喪失」の使い方
次に、「戦意喪失」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「彼の目からは情熱が消えた。どうやら戦意喪失してしまったようだ。」
- 「その巨大な力の前では、戦意喪失してしまう者も少なくはない。」
- 「立ち止まった彼らの後ろ姿からは、戦意喪失の様相が見え始めた。」
- 「ここまでみんなでがんばってきて、最後の最後に待っていたのはそれだった。誰もが戦意喪失しかけたが、彼女は決して諦める素振りを見せなかった。」
- 「あちらはこれをわざわざ見せつけて私たちを戦意喪失に追い込もうとしているのでしょう。でも、あんなこと気にするまでもありませんよ。」
「戦意喪失」は、様子を表す言葉です。
そのため「戦意喪失する」「戦意喪失した」と使うことだけでなく、「戦意喪失に~」「戦意喪失の~」と使うこともできます。
「戦う意志をなくした」というそのままの意味で使おうとすると、日常会話の中では使いにくい気もしますが、「がんばろうと思っていたやる気をなくした」というニュアンスで考えてみると、様々な場面で使うことができる言葉です。
「戦意喪失」の類義語と英語表現
「戦意喪失」の類義語
次に、「戦意喪失」の類義語をご紹介します。
- 意気消沈(いきしょうちん)
- 士気阻喪(しきそそう)
「意気消沈」は、「元気をなくして沈み込むこと」という意味です。これは「落ち込む」というニュアンスで使われる言葉ですね。
「士気阻喪」は、「集団の熱意ややる気がそがれて勢いがなくなること」という意味です。
「戦意喪失」や「意気消沈」がひとりの人に対して使われることが多いというのに対し、「士気阻喪」は集団に対してしか使えない言葉です。
「意気消沈」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「意気消沈」とは?意味や語源、使い方の例文をご紹介【英語・類義語】
「戦意喪失」の英語表現
最後に、「戦意喪失」の英語表現を紹介します。
- lost the will to fight(戦意喪失)
【例文】
- He lost the will to fight(彼は戦意喪失した)
- It shows clearly that they have lost the will to fight(戦意喪失の証拠だ)
「lost」は、「lose」の過去形で「失った」という意味です。
そして、「the will」の二語で「決意・決心」という意味になり、「to fight」の二語で「戦う」という意味になります。
これにより直訳は「戦う決心を失った」という意味です。
四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。
ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】
まとめ:リフレッシュするための「戦意喪失」
以上、「戦意喪失」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | せんいそうしつ |
意味 | 戦う気力がなくなること、物事を解決する気力がなくなること |
語源 | 「戦意」=「戦う意志」、「喪失」=「なくすこと、失うこと」 |
類義語 | ・意気消沈(いきしょうちん) ・士気阻喪(しきそそう) |
英語表現 | lost the will to fight(戦う決心を失った) |
戦う意志を無くしてしまうのは少しさみしいことですが、たまには休憩も大事ですよね。
休憩が終わった後から、またがんばれるといいですね。
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