Contents
この記事は、約5分で読むことができます。
「天地神明に誓って」というセリフを聞いたことはありますか?また、この「天地神明に誓って」の意味をご存知ですか?「神に誓って」という響きに似ているので、何となく意味が分かる方もいるかもしれませんね。場所によっては、結婚式を「天地神明に誓う儀式」としているところもあるので、意外と「天地神明」は私達の身近にあふれている言葉なのかもしれません。
この記事では「天地神明」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「天地神明」の意味と語源
「天地神明」の意味
はじめに、「天地神明」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「天地神明」は「てんちしんめい」と読みます。
「天地神明」とは「天と地にいる様々な神様」という意味です。
つまり、「全ての神様」のことを表す言葉ですね。
「天地神明」の語源
次に、「天地神明」の語源についてご紹介します。
「天地」とは、「空」「天空」「神がいる場所」などを表す「天」と、「地上」「土地」「大地」を表す「地」を組み合わせた言葉で、「天と地」つまり「全世界」や「全宇宙」という意味です。そして、「神明」は「神」や「神祇」という意味です。
ですので、「天地神明」は、「全世界の神様」という意味になりますね。ちなみに、「神祇」とは「天と地の神」という意味ですので、「天地神明」と同じ意味になります。
「天地神明」の英語表現と類義語
「天地神明」の英語の表現
続いて「天地神明」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- Gods of heaven and earth(天地神明)
【例文】
- I swear to the gods of heaven and earth(天地神明に誓って)
- To bet one’s life on gods of heaven and earth(天地神明に懸ける)
「Gods」とは「神」の複数形で「神々」という意味です。そして、「heaven」には「天国」「上界」「天」、「earth」には、「地球」「下界」「大地」などの意味があります。ですので、「gods of heaven and earth」は直訳すると「天国と地球の神々」、つまり「天と地の神々」となります。
全ての神様という部分を強調したい場合は、「全ての」という意味の「all」をつけて「all gods of heaven and earth」と表現してもいいかもしれませんね。
「天地神明」の類義語
次に「天地神明」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。
- 天神地祇(てんしんちぎ)
- 森羅万象(しんらばんしょう)
「天神地祇」とは「天の神と地の神」を表す言葉で、「全ての神」という意味があり「天地神明」と同じです。「森羅万象」は、「天と地の間に存在する全てのもの」という意味です。「神」を意味する言葉こそありませんが、「天と地にある全ての~」という意味では「天地神明」と同じですね。
「森羅万象」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「天地神明」の使い方
最後に「天地神明」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「天地神明に誓って約束する」
- 「天地神明のご加護がありますように」
- 「この命を天地神明に捧げる」
- 「天地神明に恥じないよう生きます」
- 「天地神明に願を懸ける」
「天地神明」は、「神様に対して~する」といった表現をする場合によく使われます。「天地神明に誓う」「天地神明に捧げる」などといった言い方をされることが多いですね。
「天地神明」は、「全ての神」を表す言葉なので、「学問の神様」「商売の神様」など特定の神様を表す場合は使わないように注意しましょう。
「天地神明」の読み方
日本では、「明」を「みょう」と読むことも少なくありません。徳に仏教などの宗教で「みょう」と呼ぶことが多いですね。そのせいか、「天地神明」を間違えて「てんちしんみょう」と読んでしまう人も多いようです。
せっかく意味を知っていても読み方を間違ってしまっては相手に意味が通じなくなってしまうので、意味だけでなく読み方もしっかり覚えておきましょう。
コメントを残す