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「紆余曲折」という四字熟語の意味を皆さまご存じでしょうか。
日常で頻繁に使う言葉ではないので、ハッキリとはわからないという方も多いのではないでしょうか。
先日友人の結婚が決まり、馴れ初めを聞いていたら「いやー、紆余曲折あってやっと結婚までたどり着いたよー。」と笑って話してくれました。何があったのか気になりましたが…。
とにかく二人の苦労した様子が垣間見えました。
この記事ではそんな「紆余曲折」の意味や語源、英語・類義語表現や例文による使い方をご紹介します。
「紆余曲折」の意味や語源
まずは「紆余曲折」の読み方、意味と語源についてご紹介していきます。
「紆余曲折」の意味
最初に「紆余曲折」の読み方を確認しましょう。
なかなか難しい漢字ですよね。正しい読み方は「うよきょくせつ」です。覚えておきましょう。
続きまして意味を見てみましょう。
この紆余曲折とは「(道などが)まがりくねっていること」「こみいった事情があって、物事が複雑な経過をたどること」という意味になります。
ご覧のように単純に道が曲がっているという意味もありますが、日常的に使う意味はもう一方の方が多いですね。
簡単に言い換えると、「物事を進めるのに手間や時間がかかる経過のこと」です。
ちなみに、先に紹介しました友人の話もこちらの意味で使われていますね。
「紆余曲折」の語源
では次に、語源について見ていきましょう。
- 「紆余」とは「うねりまがること」「ゆとりがあって、のびのびとしていること」
- 「曲折」とは「折れ曲がること、曲がりくねること」「状態に変化のあること」「物事のこみいった事情」
という意味がそれぞれあります。
この二つの似た意味の漢字が合わさることで、紆余曲折の複雑な様を表現しています。
「紆余曲折」の英語や類義語
続きまして「紆余曲折」の英語表現と類義語をご紹介していきます。
「紆余曲折」の英語表現
紆余曲折という言葉、英語に訳すとどうなるのでしょう。
【例文】
- They finally formed a new party after many twists and turns.(紆余曲折を経てようやく新党が結成された)
- There were many twists and turn before the system became established.(制度が固まるまでにさまざまな紆余曲折があった)
英語では「twists and turns」と訳します。
曲がりくねった道という意味なので、日本語の表現と同じでわかりやすいですね。
また、似ている他の表現もあります。
- with some bumps and detours
「bumps」はガタガタ道、「detours」は回り道という意味です。
簡単に物事が進まないという表現で、紆余曲折と同じ意味として使われます。
漢字にすると日本ならではの言葉に感じますが、英語でも同じ表現をすることがわかりました。
「紆余曲折」の類義語
- 複雑多岐
この言葉は、「枝道が多く、入り組んでいて理解しにくいこと」や「転じて様々な分野にわたり入り組んでいて理解しにくいこと」ということで、「複雑」は入り組んでいて理解しにくいことで「多岐」は枝道が多い(分かれ道)のことを意味します。
この2つの意味を合わせて物事が複雑に入り組んでいる様を表しています。
物事がスムーズにいかないという点が紆余曲折と似た意味になります。
「紆余曲折」の使い方
最後に使い方を例文と一緒にご紹介していきます。
【例文】
- 「紆余曲折を経て、結論がでる」
- 「彼女の家までの道のりはなんとも紆余曲折している」
- 「紆余曲折を経て、二人は結婚をすることになって」
- 「このプロジェクトが成功するまで紆余曲折があった」
- 「紆余曲折を経てやっとスペイン語を理解できた」
「紆余曲折をする」「紆余曲折を経る」「紆余曲折の末」という表現をすることが多いです。
例文から、複雑な事情や苦労があってたどり着いたという状況が読み取れます。
「様々な経緯を経て」という意味では、こちらの四字熟語も似ていますね。
紆余曲折することは必要
ここまで「紆余曲折」の意味や使い方について説明してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
紆余曲折はすんなり物事が進まずに苦労してきた過程を表現しています。
何を目指す時でも、苦労してなかなか進めないときはとても辛いですよね。努力しているのに報われないと虚しい気持ちになったりもします。ただその苦労を経て目標を叶えた時には何とも言えない達成感がありますよね!今後何をするうえでも自分に自信もつきます。
私も思い返せば受験勉強、就職活動、また仕事でも紆余曲折してきたことがたくさんありました。紆余曲折を乗り越えたら成功が見えてきます。誰にでもそのような経験があるのではないでしょうか。
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