「跳梁跋扈」の意味や読み方とは?使い方の例文と英語や類語のご紹介

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あなたは「跳梁跋扈」という言葉をご存じでしょうか?日常会話やビジネスシーンではほぼ出てこない言葉です。
昨年のニュース記事で「地面師グループが東京都心で跳梁跋扈」という見出しがありました。地面師とは土地の所有者になりすまし、その土地を売却し金を得る詐欺師のことです。
なんとなく悪い意味で使われていることはわかりますが、実際のところはどうなのでしょうか。
この記事では「跳梁跋扈」の意味や語源、英語・類義語表現や例文による使い方をご紹介します。

 

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「跳梁跋扈」の意味と語源

まずは意味と語源についてご紹介していきます。

「跳梁跋扈」の意味

まずは読み方を確認しましょう。
「跳梁跋扈」は「ちょうりょうばっこ」と読みます。漢検1級レベルの超難関漢字になります。
「跋扈跳梁(ばっこちょうりょう)」とも言われるので併せて覚えておいてください。
続いて意味を確認しましょう。
「跳梁跋扈」とは「気ままにはね回り、のさばること。悪人などがわがもの顔に振る舞うことのたとえ」という意味になります。
簡単に言うと、羽目を外して好き勝手に振る舞う様子を指します。

「跳梁跋扈」の語源

次に語源をみてみましょう。

  • 「跳梁」とは「おどりあがってはねる。転じて、気ままに振る舞うこと」
  • 「跋扈」とは「強くてわがままに振る舞うこと。のさばること」

「跋」は「超える」という意味で「扈」は「魚を取る水中の竹かご」のことを指しています。
大魚はそれをおどり超えて脱し去るという意味が、転じてわがもの顔で振る舞うことという意味として使われるようになりました。
「跳梁」と「跋扈」それぞれ単体で使われることもあります。その場合は先に紹介した意味となります。

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「跳梁跋扈」の英語と類義語

次に英語と類義語についてご紹介していきます。

「跳梁跋扈」の英語

「跳梁跋扈」を英語に訳すとどうなるでしょうか。

【例文】

  • In those days, pirates ran rampant in the seas around Japan(当時、日本の近海には海賊が跳梁跋扈していた)
  • Gangs are having their own way in the underworld(暗黒街をギャングが跳梁跋扈している)

「run rampant」で「蔓延している、はびこる」という意味
「have one’s own way」もしくは「have one’s way」で「勝手にふるまう」という意味になります。
「跳梁跋扈」として使える英語として他に、「actively operate」も文脈によって使えます。直訳は「活発に動く(営業する)」ですが、悪組織などの団体を主語にすると跳梁跋扈として訳すことができます。
例) an area in which guerrillas actively operate(ゲリラが跳梁跋扈する地域)
文脈で使い分けをしてくださいね。

「跳梁跋扈」の類義語

続いて類義語をみてみましょう。

  • 横行闊歩(おうこうかっぽ)
  • 横行跋扈(おうこうばっこ)
  • 飛揚跋扈(ひようばっこ)

それぞれの意味は以下の通りです。
「横行闊歩」とは「思うままに大手を振ってのし歩く。人に遠慮せずに、勝手気ままに振る舞うことのたとえ」、「横行跋扈」とは「威張ってわがまま勝手に振る舞うこと」、「飛揚跋扈」とは「気ままに振る舞ったり、わがもの顔に振る舞ったりすること」という意味になります。
全て自分勝手に振る舞うという意味の四字熟語になります。

 

「跳梁跋扈」の使い方

最後に「跳梁跋扈」の使い方について例文をご紹介していきます。

【例文】

  1. 「麻薬大国であるあの国は売人たちが跳梁跋扈しているエリアが多数ある」
  2. 「私の住む地区は車の窃盗団が跳梁跋扈しているため、セキュリティをつけるべきだ」
  3. 「S線の通勤ラッシュの時間帯は痴漢が跳梁跋扈していることで有名だ」
  4. 「この海外ドラマではギャングが跳梁跋扈しているが、私はそんな所には住みたくない」
  5. 「地道にやってきたが、結局は媚を売る人が跳梁跋扈している会社だとわかった」

「〇〇する~」「〇〇している~」というような形で使われます。
例文のように基本的に悪人や悪質な団体等が勝手気ままに振る舞うことに対してつかいます。

上記でご紹介した類義語以外にもこちらの記事も合わせてご覧ください。

「独断専行」の意味や使い方の例文。

「唯我独尊」とは?正しい意味と類義語や英語で表現

 

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「跳梁跋扈」はネガティブな意味

「跳梁跋扈」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
基本的には悪質な事件等の記事で使われるようなネガティブな言葉になります。あまり日常的には使わないですがこの機会にぜひ覚えておいてくださいね。

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