Contents
この記事は、約6分で読むことができます。
伝統的な芸事や芸術などは、最初に事を成した人が元となります。
その元から派生し世の中に広まっていくのですが、芸事や芸術作品などをみると、やはり、「本家本元」は違うなあと思いますよね。
と言いたいところですが、「本家本元」ですと言われれば、私は素直に「これが本家本元かあ、さすがだな」と思い、「いやいや、うちが本家本元ですよ」と言われれば「やっぱり?そうだと思いました」と言ってしまう自分が目に映ります。
「本家本元」という言葉は、それぐらい私の心を揺さぶります。
この記事では、「本家本元」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「本家本元」の意味と語源
「本家本元」の意味
最初に、「本家本元」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「本家本元」は「ほんけほんもと」と読みます。
「本家本元」とは、「いちばん大元の家、人のこと」という意味です。
物事の根っこの部分であり、中心部分を指します。
「本家本元」の語源
続いて、「本家本元」の語源をご紹介します。
「本家本元」を二つに分けて説明しますと、「本家」とは「一族の中心となる家」ということです。「本家」から「分家(ぶんけ)」し、同じ血筋の家が増えていきます。また、流派などもその大元となる「本家」から弟子が独立していきます。
近年は「本家」「分家」などの呼び方が減ってきていますが、地方の小さな集落ではそのように呼んでいるようです。
次に「本元」ですが、「一番の元」ということです。そこから始まったことを表しています。その人、家が始まりということです。
「本家」も「本元」も同じような意味合いを持ち合わせています。
単に「本家」と「本元」を単体で使っても意味は通じるのですが、二つの語を重ねて使用することで「物事の元」であることを強調した言葉になるのです。
「本家本元」の使い方
次に、「本家本元」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「この人が、本家本元の人かと思っていたが、どうやら違うらしい」
- 「本家本元では、もっとシンプルな工程で作業を行う」
- 「札幌味噌ラーメンの、本家本元と言われる店に行ってみた」
- 「この音楽の本家本元は、クラッシック音楽だ」
- 「我が家の本家本元はどこにあるのか、家系図を作ってみようと思う」
「本家本元」は、物事の「元」のことです。
「本家本元の(人)」「(ここが)本家本元だ」などと使用されることが多いですね。
「本家本元」の類義語と英語表現
「本家本元」の類義語
それでは、「本家本元」の類義語をご紹介します。
- 元祖(がんそ)
- 先駆者(せんくしゃ)
「元祖」は、「家系お最初の人」「物事を最初に行った人」という意味です。「元祖!〇〇屋」など飲食店などの名前についていることが多いです。
「先駆者」は、「先に立って物事の重要さに気が付き、それを実行する人」という意味です。
時代の先端を担う人達のことを「先駆者」呼ぶこともあります。
「本家本元」の英語表現
最後に、「本家本元」の英語表現をご紹介します。
- Original home(本家本元)
- Originator(創始者)
【例文】
- The original family of this cake is in Kyoto(このお菓子の本家本元は京都にある)
- I am the originator who began this shop(私がこの店を始めた本家本元です)
「Original」は「独創的」という意味で使われることが多いですが、「最初の」や「初代」などの意味もあります。
まとめ:誰にでもなれない「本家本元」
以上、「本家本元」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | ほんけほんもと |
意味 | いちばん大元の家、人のこと |
語源 | 「本家」も「本元」も物事の始まりの家や人で、二語重ねることで強調した言葉になっている |
類義語 | ・元祖(がんそ) ・先駆者(せんくしゃ) |
英語表現 | ・Original home(本家本元) ・Originator(創始者) |
「本家本元」は、簡単に名前に付けてはいけません。本当にその「物事」に自信があり、自分こそ「元」となる人物だと思った人に許されるのです。
コメントを残す