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いつ頃からか、2時間サスペンスドラマが好きになりました。
2時間で終わるところがいいのです。イケメン俳優と言われた人が主役をやっていると、複雑な気持ちになります。トレンディドラマに出ていたはずなのに・・・と。
2時間サスペンスドラマは大抵殺人が起き、複雑な人間関係が合って少し離れたところで犯人が糸を引いている感じです。
私は「一部始終」を探偵や刑事になった気持ちで見ています。犯人が解った時はちょっとうれしいですね。「一部始終」見てきた甲斐があります。
この記事では、「一部始終」の意味と語源、英語表現と類義語、使い方の例文をご紹介します。
「一部始終」の意味と語源
「一部始終」の意味
最初に、「一部始終」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「一部始終」は「いちぶしじゅう」と読みます。
「一部始終」とは、「物事の成り行きの初めから終わりまでのこと」という意味です。
顛末(てんまつ:事の最初から最後までのこと)ということです。
「一部始終」の語源
続いて、「一部始終」の語源をご紹介します。
元々、「一部始終」は「書物の初めから終わりまで」を指している言葉です。
「一部始終」の「一部」とは全体の中の「ある部分」を指すのではなく、「書物や新聞などの一つのまとまったもの、一揃い。また、書物一冊」を表しています。
仕事の書類など、「一部コピー取って」などと使用されることがありますね。これは「一部分」ではなく、「まとまりひとつ」ということです。
「始終」は「事の成り行きの、始めから終わりまでの全部」のことを言います。
「始終おしゃべりをしている」「始終食べている」など、ずっと何かをしていることです。
「終始」と間違えて使われることがあるので、ご注意ください。
「一部始終」の英語表現と類義語
「一部始終」の英語表現
次に、「一部始終」の英語表現をご紹介します。
- whole story(一部始終)
【例文】
- I know the whole story(一部始終を知っている)
- I was watching the whole story(一部始終見ていた)
「whole」とは、「全体」という意味です。
「story」は「物語」という意味で、「whole story」は「物語全体の」ということになります。
四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。
ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】
「一部始終」の類義語
それでは、「一部始終」の類義語をご紹介します。
- 一伍一什(いちごいちじゅう)
- 徹頭徹尾(てっとうてつび)
「一伍一什」とは、「事の始めから終わりまでのこと。最初から最後まですべて、もれなく」という意味です。
「徹頭徹尾」は「最初から最後まで言動や態度などが、一貫するさま」という意味で、「徹」という漢字は「貫き通す」という意味があります。
「徹頭徹尾」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「徹頭徹尾」とは?意味や語源、使い方の例文!首尾一貫以外の類義語もご紹介!
「最初から最後まで」を意味する四字熟語も様々な言葉がありますが、こちらの「首尾一貫」も類義語になります。
「首尾一貫」とは?意味や語源、使い方の例文!徹頭徹尾以外の類語もご紹介!
「一部始終」の使い方
最後に、「一部始終」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「私たちは、事の一部始終を知っている」
- 「今日は、お互い恋愛話の一部始終を語りつくしましょう」
- 「この企画の一部始終を知っているのは、最初からチームに参加していたあなただけです」
- 「失敗したこの案件の一部始終をまとめて、明日までに報告してください」
- 「長く続いている、この映画のシリーズは一部始終覚えている」
- 「このサスペンスドラマを一部始終見てきたので、私には誰が犯人かすぐにわかる」
「一部始終」は、ビジネスにおいての事柄の経緯の報告などで使用されます。
「一部始終(を)」「一部始終(が)」と使われる場合が多いですね。
まとめ:ビジネスシーンでも役立つ「一部始終」
以上、「一部始終」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | いちぶしじゅう |
意味 | 物事の成り行きの初めから終わりまでのこと |
語源 | ・「一部」=(全体の中の「ある部分」を指すのではなく)「書物や新聞などの一つのまとまったもの、一揃い。また、書物一冊」を表す ・「始終」=「事の成り行きの、始めから終わりまでの全部」 |
英語表現 | whole story(全体の話) |
類義語 | ・一伍一什(いちごいちじゅう) ・徹頭徹尾(てっとうてつび) |
「一部始終」は普段の会話から、ビジネスの会話でも役立つ四字熟語です。
「一部」はパーツのことを言っているのではありません。
この部分だけ十分気を付けて「一部始終」を使用してみましょう。
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