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あなたは「閑話休題」という言葉をご存じでしょうか?
あまり日常的に使う言葉ではないので馴染みがないかもしれません。小説で使われたり、ビジネスシーンではミーティング等で使われる言葉になります。
話が盛り上がっている時に、別の話題に切り替えるのって中々難しいですよね。
そんな時に用いるのが今回ご紹介する「閑話休題」という四字熟語なんです。
話を転換する際に使う言葉なのですが、誤った意味で使っている人を度々目にします。
この記事では「閑話休題」の意味や語源、英語・類義語表現や例文による使い方をご紹介します。
「閑話休題」の意味と語源
はじめに、「閑話休題」の意味と語源をご紹介していきます。
「閑話休題」の意味
まずは読み方ですが、「閑話休題」は「かんわきゅうだい」と読みます。
漢検準2級の四字熟語になります。
「閑話休題」とは「それはさておき。無駄話はやめ、話を本題にもどして」という意味です。
四字熟語としては珍しく、接続詞のような意味です。
「話を本題に戻す」という意味であり、ただ話題を転換するために使う言葉ではないことを認識しておいてください。
「閑話休題」の語源
次に、「閑話休題」の語源を確認していきましょう。
- 「閑話」は「無駄話、無用の話をすること」(「閑」には「ひま」という意味が表します)
- 「休題」は「説くことをやめ話を転ずること」(「題」には「説く」という意味を表します)
この二語を合わせ、無駄話をやめて本題に戻るという意味になります。
由来は中国の歴史小説「水滸伝(すいこでん)」の九回から来ています。
「且つ閑話を把へて休題す、只だ正話を説くのみ」の訳としては「無駄な話をやめて、話を本筋に戻しましょう」というに意味です。
現代の意味と全く同じように使われていますね。
「閑話休題」の英語と類義語
続いて、「閑話休題」の英語と類義語をご紹介していきます。
「閑話休題」の英語
「閑話休題」を英語に訳すと、どうなるのでしょうか。
- Let’s get back to the subject.(閑話休題)
直訳で「本題に戻りましょう」という文章になります。「subject」は「point」や「topic」等の単語を置き換えていただいても構いません。
英語には、日本語のように四字熟語として使う概念がありませんので、熟語の意味をそのまま訳してください。
「閑話休題」の類義語
次に「閑話休題」の類義語を見てみましょう。
「閑話休題」は接続詞のような意味を持ちますので類義語の四字熟語がありません。
- さて
- それはさておき
- ところで
上記のような接続詞が「閑話休題」の類義語になります。
いずれも話を転換する際に使う言葉です。話を本筋に戻す意味なので「それはさておき」が一番近い意味になります。
「閑話休題」の例文・使い方
最後に「閑話休題」の使い方について例文をご紹介していきます。
【例文】
- 「閑話休題、話を元に戻しましょう」
- 「閑話休題といきましょう、先ほどの続きを聞かせてください」
- 「さぁ閑話休題、フィードバックをしますよ」
- 「閑話休題、昨日の課題点を話し合いましょう」
- 「閑話休題、ここからは本題に入ります」
「閑話休題」は四字熟語ですが、名詞のようには使いません。接続詞のような意味を持つ四字熟語になりますので、使い方もそのように使います。
ですので、例文のように「閑話休題~」と冒頭に持ってくるのが一般的と言えます。
よく間違われる使い方としては、話を転換する時に使うからといって余談をする前に使ってしまう方がいます。「閑話休題、昨日の休みは何をしていたのですか?」等というような、本筋からズレる使い方は間違えていますのでお気をつけください。
ちなみに「本筋からズレる」と言えば、こちらの四字熟語も参考までにご覧ください。
「閑話休題」は接続詞として覚えましょう
「閑話休題」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
四字熟語にしては珍しい意味を持つ言葉ですよね。ビジネスシーンなんかで使っていただくと、目上の方は感心するのではないでしょうか。
ただし、何度か明記しました通り、ただ単に『話題を切り替える』だけのために使う四字熟語ではありません。
使い方に注意をすれば難しい言葉ではありませんので、ぜひ使ってみてくださいね。
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