「西高東低」とは?意味と語源、英語表現と類義語【使い方の例文】

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何気なく天気予報を見ていると、「西高東低の冬型の気圧配置が・・・」なんて聞こえてくることがありますよね。

「西高東低」、小学生の時に理科の授業で習いましたね。

でも、習ったことは覚えているけど、正直どんな意味だったか覚えていない…というのが本音な方も多いのではないでしょうか?

この記事では、「西高東低」の意味と語源、英語表現と類義語、使い方の例文をご紹介します。

 

 

 

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「西高東低」の意味と語源

 

「西高東低」の意味

 

最初に、「西高東低」の意味をご紹介します。

まず読み方ですが、「西高東低」は「せいこうとうてい」と読みます。

「西高東低」とは、「その地域の東側に低気圧、西側に高気圧が存在している気圧配置」という意味です。

気圧配置の名前ですね。

 

なぜ「西高東低」になるのか

寒冷地帯からの冷たい風が吹き込みやすくなり、日本のある北半球では北風(正確には北西風)が吹き込みます。

日本海側では雪が降り、太平洋側ではカラっと晴れた日が続くのは日本の典型的な冬の天気ですよね。この天気が「西高東低」の気圧配置によって起こっていた、ということですね。

 

 

「西高東低」の語源

 

続いて、「西高東低」の語源を紹介します。

 

「西高東低」を二語に分けて解説していきます。

上記で少しご説明しましたが、「西高」は「西側にある高気圧」という意味で、「東低」が「東側にある低気圧」を意味します。

また世の中の情勢を表す場合は、「西高東低」は「西高」が「西側が勝っている、優れている」を意味し、反対に「東低」が「東側が負けている、劣っている」を意味します。

 

どちらの意味で使う場合も、「西>東」ということを覚えておけば間違いないですね。

 

 

 

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「西高東低」の英語表現と類義語

 

「西高東低」の英語表現

 

次に、「西高東低」の英語表現をご紹介します。

  • West high pressure and East low pressure(西高東低)

 

【例文】

  • the type of a weather chart called West high pressure and East low pressure distribution type
  • West high pressure and East low pressure is weather conditions

「pressure」は「圧」という意味で、「West high」は「西が高い」、「East low」は「東が低い」なので、この3つを組み合わせて「西高東低」という意味になります

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

「西高東低」の類義語

 

それでは、「西高東低」の類義語をご紹介します。

  • 冬型の気圧配置(ふゆがたのきあつはいち)

 

残念ながら、四字熟語では「西高東低」の類義語は存在しません。

そのため、どうしても気象用語での「西高東低」を言い換えたい時には「冬型の気圧配置」という言葉を使いましょう。

 

その他、「西高東低」のような気候に関する四字熟語についても合わせてご紹介しておきます。

 

まず、「決まった場所で観察すること」「決まった場所から見たものを記録すること」という意味の「定点観測」については、こちらの記事をご覧ください。

「定点観測」とは?意味や英語表現・類義語をご紹介【使い方の例文つき】

 

次に、「冬季・晩秋・初春のころ、三日ほど寒い日が続けばその後四日ほど暖かい日が続くこと。中国北部や朝鮮半島北部などによく現れる気象現象」という意味の「三寒四温」については、日本では起こりにくい気象現象ですが、気になる方はこちらをどうぞ。

「三寒四温」とはいつ頃?意味や時期、使い方の例文【英語・類義語表現】

 

 

 

「西高東低」の使い方

 

最後に、「西高東低」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「西高東低の気圧配置のおかげで、冬の太平洋側は晴れている日が多い。」
  2. 「日本の冬の気圧配置は西高東低なので、新潟に住んでいる友人は冬が大変だとぼやいていた。」
  3. 「西高東低によって、この週末の日本海側は大雪となるでしょう。太平洋側はカラっと晴れた日が続きますが、冷たい北風が吹くでしょう。」
  4. 「西高東低になった時に、木枯らしが吹きます。そのため、冬の始まりを知らせる風と言っても過言ではないですね。」
  5. 「ここ数年の高校野球は、西高東低の様子が見られる。ぜひ東勢にもがんばってほしいものだ。」

 

「西高東低」は、「気圧配置」という言葉と一緒に使うことが多いですね。

また、最後の例文のみ気象用語ではない「西高東低」の例文となっています。例文のように「西日本側が強い」という意味で使えます。

「西高東低の(気圧)」「西高東低に(よって~)」という使い方をします。

 

 

 

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まとめ:改めて「西高東低」を理解しよう

 

以上、「西高東低」について、ご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 せいこうとうてい
意味 その地域の東側に低気圧、西側に高気圧が存在している気圧配置
語源 日本海側では雪が降り、太平洋側ではカラっと晴れた日が続くという日本の典型的な冬の天気であることから。
「西高」=「西側にある高気圧」
「東低」=「東側にある低気圧」
英語表現 West high pressure and East low pressure(西の高気圧と東の低気圧)
類義語 冬型の気圧配置(ふゆがたのきあつはいち)

 

いかがでしたか?「西高東低」の意味、思い出せましたか?または、知らなかったけど知れた良い機会になりましたか?

秋が過ぎ去り気温がぐっと下がってきた日や、木枯らしの吹いた日。「西高東低の気圧配置のなったのかな」なんて言えたら、少しカッコいいですよね。

もしくは小学生のお子さんが「理科で習ったんだけど、西高東低ってなぁに?」なんて言ってきたときに「それはね…」と答えられたら、お子さんからの眺望のまなざしゲットは確実ですね!

わかっているようでわかっていなかった「西高東低」の意味を、ここで改めて理解していただけたら嬉しいです。

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