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最近は様々なものが「多種多様化」してきていて、時代についていくのに必死!という人も多いのではないでしょうか。商品の機能性やデザイン性、お金の支払い方法などなど、あらゆるものが「多種多様」で、昔とは比べ物にならないほど選択肢が増え、とても便利になってきていますよね。ところで、このよく耳にする「多種多様化」という言葉の「多種多様」って、どんな意味かご存知ですか?
この記事では「多種多様」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「多種多様」の意味と語源
「多種多様」の意味
はじめに、「多種多様」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「多種多様」は「たしゅたよう」と読みます。
「多種多様」とは「たくさんの種類があり、さまざまであること」という意味です。
つまり、「いろいろある」「異なるものがたくさんある」という意味を表す言葉ですね。
「多種多様」の語源
次に、「多種多様」の語源についてご紹介します。
まず「多種」ですが、これは「多い」ことを表す「多」と「種類」を表す「種」でできた言葉で、意味は文字通り「種類が多い」、つまり「たくさんの種類」となります。続く「多様」ですが、これも同じく「多い」ことを表す「多」と「様子」を表す「様」でできた言葉で、意味は「様子が多い」、つまり「いろいろな様子」「様々(さまざま)」となります。
どちらの言葉にも「多」が使われていることから、「とても多い」や「たくさん」という言葉を連想することができますね。
「多種多様」の英語表現と類義語
「多種多様」の英語の表現
続いて「多種多様」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- Great variety(多種多様)
- Wide variety(多種多様)
【例文】
- Great variety thoughts(多種多様な考え)
- Wide variety of races(多種多様な人種)
「great」は「素晴らしい」などの意味で知られていますが、「多数の」という意味もあります。そして「wide」には「広い」という意味があります。これに、「多様」「種類」「いろいろ」などの意味を持つ「variety」を繋げることで「多種多様」という意味になります。
英文では、「Great variety」や「Wide variety」が使われる場合が多いですが、「多種多様」という意味の「multifarious」や、「多様性」という意味の「diversity」という単語を使って表現される場合もありますので、文章に合う英語を選んでみてくださいね。
「多種多様」の類義語
次に「多種多様」と似たような意味を持つ言葉をご紹介していきます。
- 千差万別(せんさばんべつ)
- 十人十色(じゅうにんといろ)
「千差万別」は、「色々あって、それぞれが違う」という意味です。そして「十人十色」は、「十人いれば十通りある」、つまり「人それぞれ考えや好みが違っている」という意味です。どちらも「それぞれ違う」「いろいろある」ということを意味する言葉なので、「たくさんの種類がある」という意味の「多種多様」に似ていますね。
「千変万化」「十人十色」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「多種多様」の使い方
最後に「多種多様」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「子供達の行動は、多種多様で面白い」
- 「世間には多、種多様な人がいる」
- 「多種多様な商品が取り揃えられている」
- 「多種多様なやり方がある」
- 「多種多様なので一概には言えない」
「多種多様」は「いろいろある」ということを表す場面で使われる言葉で、「多種多様な~」「多種多様で~」といった使い方をされることが多いです。ビジネスシーンでは、「多種多様な展開」や「多種多様にわたって」などと言われる場合もあります。まさに「多種多様」な使い方ができる言葉ですね。
「多種多様」を認めよう
人は、自分と違うと思うことに遭遇すると拒絶してしまう傾向にあります。それが原因でイジメが起きたり、人種差別や宗教差別が起きたりすることも少なくありませんよね。世の中は、物だけでなく人も「多種多様」で溢れています。
この「多種多様」をそれぞれが認めて受け入れることができるようになれば、イジメや差別も少しは減るのかもしれませんね。
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