「左見右見」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

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周りの人に気を配るって、大変なことですよね。

一人だけであれば一生懸命尽くすことができますが、あちこち周りの人、何人もに同じように気を配るのは頭の回転が速くなければ出来ない気がします。

私の周りには、あちこち目を見張らせ気を配る人がいます。とても同じように真似はできません。

「左見右見」して、神経擦り切れてしまうんじゃないのかと思いますが、それも持って生まれた才能なのかもしれませんね。

この記事では、「左見右見」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。

 

 

 

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「左見右見」の意味と語源

 

「左見右見」の意味

 

最初に、「左見右見」の意味をご紹介します。

まず読み方ですが、「左見右見」は「とみこうみ」と読みます。

「左見右見」とは、「あっちを見たり、こっちを見たりすること」「あちらこちらに気を配る」という意味です。

あちこちと様子を伺うことを表わした言葉です。

 

 

「左見右見」の語源

 

続いて、「左見右見」の語源をご紹介します。

 

左右で「とかく(こう)」と読みます。副詞で、一般的に「さゆう」と使っていますが、「左右(とかく)」とも読み、別の漢字では「兎角」もあります。どちらも当て字です。

「左右(とかく)」の意味は、「あれこれ」「さまざま」ということです。それに「見」という漢字が付き、「あれこれ見る」「あっちこっち見る」ということになりました。

「左見右見」は右も左も見て、気に掛けることです。

 

ところで、右と左の漢字の「はらい」が違うこと、ご存知でしたか?そして、書き順も違いますよね。それぞれ漢字の成り立ちがありますが、よ~く見ると右の「はらい」は左の「はらい」より短いのです。

右の漢字の成り立ちは、神様に捧げる祈りの器(口)を持っていたから、左の成り立ちは、左手には神様に祈りを捧げるときの道具(工)を持っていたからという説があります。

そこで書き順ですが、右は横棒を書き次に「はらい」です。右の横棒は人間の腕、「はらい」は手を表わしています。左は逆で「はらい」が腕、横棒が手を表わしています。

どちらも腕から先に書き、次に手を書きます。

 

 

 

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「左見右見」の使い方

 

次に、「左見右見」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「小学校の先生は左見右見して、子供たちが安全に過ごせるよう気に掛けている」
  2. 「あそこの、左見右見している人が私の兄です」
  3. 「初めて行くお店では、どうしても左見右見してしまいます」
  4. 「田舎で左見右見していると、地元の人じゃないとすぐにバレます」
  5. 「海外旅行では、彼が隣で左見右見をして警戒心を強くしています」
  6. 「新しい部屋探しで、左見右見して疲れました」

 

「左見右見」は、好奇心や警戒心の際に行う動作ですね。

「左見右見(している人)」「(興味深く)左見右見する」などと使われることが多いです。

 

 

 

「左見右見」の類義語と英語表現

 

「左見右見」の類義語

 

それでは、「左見右見」の類義語をご紹介します。

  • 右顧左眄(うこさべん)
  • 右往左往(うおうさおう)

 

「右顧左眄」は、「右を見たり、左を見たりウロウロして、周りの状況が気になり、なかなか決断が出来ないこと」という意味です。

「右往左往」は、「大勢の人が秩序なく、あっちへ行ったりこっちへ行ったりし、混乱している様子」という意味です。

それぞれ若干意味が違っていますが、「左」「右」の言葉がつくと「あちこち」や「ウロウロ」など定まらない動きを表す言葉になりますね。

 

「右顧左眄」「右往左往」については、こちらの記事に詳しく書いています。

 

「右顧左眄」とは?意味と由来、英語表現と類義語【使い方の例文】

 

「右往左往」の意味と語源とは?英語・類義語・対義語【使い方の例文】

 

 

「左見右見」の英語表現

 

最後に、「左見右見」の英語表現をご紹介します。

  • looking to and fro(左右を見る)
  • looks at the left and looks at the right(左右を確認する)

 

【例文】

  • Working father minds it and looks at the left and looks at the right(仕事中の父は、気を配り左見右見している)
  • I look at the left in the new world and look at the right, and they do it and gather information(彼らは、新天地で左見右見して情報を集めている)

 

「左見右見」のように、英語ではスマートな表現がしにくいようです。

「あちこち」という訳だと、「Here and there」という風になります。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

 

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まとめ:色々なことを気に掛ける「左見右見」

 

以上、「左見右見」についてご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 とみこうみ
意味 あっちを見たり、こっちを見たりすること、あちらこちらに気を配る
語源 「左右」は「とかく」と読み、あれこれ様子を伺い「見る」ことから。
類義語 ・右顧左眄(うこさべん)
・右往左往(うおうさおう)
英語表現 ・looking to and fro(左右を見る)
・looks at the left and looks at the right(左右を確認する)

 

「左見右見」は、あちこち見て気に掛けることでした。人に気を配ること、周りを警戒することでも使用されます。

読み方が難しいので、語源から覚えると良いでしょう。

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