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あなたは日々生活していて進んだり後戻りしたり、物事がなかなか前に進まなくて先が見えずにもどかしいことってありませんか?
ひとつ仕事を覚えたらひとつミスをしたり、ケガが治ったらまた違うところをケガしたり、と人生って思い通りに進んで行くわけではないですよね。
そのようなことを表す四字熟語に、「一進一退」という言葉があります。
よく耳にする語ではないでしょうか?
耳にはするけど詳しい意味が解らなくて、会話で使うことを躊躇したりしますよね。
この記事では、「一進一退」の意味と語源、英語表現と類義語、使い方の例文をご紹介します。
「一進一退」の意味と語源
「一進一退」の意味
最初に、「一進一退」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「一進一退」は「いっしんいったい」と読みます。
「一進一退」とは、「進んだり後戻りしたりすること、良くなったり悪くなったりする」という意味です。
状況が良くならず良くなったり悪くなったりを繰り返したり、可もなく不可もなく曖昧な状態を表す時のことを言います。
「一進一退」の語源
続いて、「一進一退」の語源をご紹介します。
「一進一退」の漢字の意味を、一つずつ解説していきます。
- 「一」 ・・・「数の最初」「それだけ」「ひとまとめ」「それと同じ」「はじめ」「あるいは」という意味
- 「進」・・・「すすむ」「すすめる」という意味
- 「退」・・・「しりぞく」「しりぞける」「はずす」「のける」という意味
この「一進一退」の場合、「一」は「あるいは」という意味です。
「一進一退」は、「あるいは進んだり、あるいは退いたり」ということを表しています。
一つ進んでも一つ下がることで、前に進まない「停滞している」といることを言います。
「一進」と「一退」は、逆の意味を持つ言葉です。
それらを合わせることで進んだり、退いたりを繰り返す意味の四字熟語になります。
状態が変わらないことを表し、戦況や病状の説明で使われることが多いです。
「一進一退」の英語表現と類義語
「一進一退」の英語表現
次に、「一進一退」の英語表現をご紹介します。
- Seesaw(一進一退)
- back and forth(一進一退)
- neck and neck(一進一退)
【例文】
- The battle fought back and forth.(一進一退の攻防。)
- This election was a neck and neck battle.(この選挙は、一進一退の戦いだった。)
「seesaw」は公園にある遊具のことですが、上がったり下がったり繰り返すことで「一進一退」と同じ意味を持つ語になります。「seesaw game」という言葉になると、「追いつ追われつつの接戦の試合」という意味になります。
「back and forth」は「行ったり来たり」という意味で、「一進一退」ということになります。
また、「neck」は「首」ですが、「neck and neck」になることで「負けず劣らず、接戦で」などとなり、「一進一退」と同じ意味になります。
四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。
ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】
「一進一退」の類義語
それでは、「一進一退」の類義語をご紹介します。
- 出処進退(しゅっしょしんたい)
- 一喜一憂(いっきいちゆう)
- 二転三転(にてんさんてん)
- 千変万化(せんぺんばんか)
- 右往左往(うおうさおう)
「出処進退」とは、「官位や地位にとどまっていることと、やめて退くこと。身の振り方や身の処し方。」という意味です。「一進一退」の「進退」があることもあり、意味も似ています。
「一喜一憂」は、「物事が変化し、それに対して喜んだり心配になったりする」という意味です。こちらは、感情を「一進一退」のように表現しています。
「二転三転」は、「状況、内容、考えなどが何度も変わること」という意味です。こちらは「何度も変わる」というところが「一進一退」に似ていますね。
「千変万化」は、「状況などがさまざまに変化をしていく様子、コロコロ変わること、千にも万にもいくらでも変化する」という意味です。こちらも「さまざまに変化する」というところが「一進一退」に似ています。
「右往左往」は、「うろたえてあちこちへ行ったり来たりしてしまうこと。あわてふためいて混乱している様子」という意味です。こちらは意味は違いますが、「行ったり来たり」というところで「一進一退」に類似しています。
「出処進退」「一喜一憂」「二転三転」「千変万化」「右往左往」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「出処進退」とは?意味と語源、英語表現と類義語【使い方の例文】
「一喜一憂」とは?言葉の意味や英語・類義語・使い方の例文をご紹介
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「千変万化」とは?意味や語源、使い方の例文【英語・類語・対義語】
「右往左往」の意味と語源とは?英語・類義語・対義語【使い方の例文】
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- 「動きや変化が非常に速い様子」という意味の「疾風迅雷」
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- 「一瞬や極めて短い時間、またはそのような時間で急変すること、ひらめき」という意味の「紫電一閃」
「紫電一閃」とは?意味と語源、類義語と英語表現【使い方の例文】
「一進一退」の使い方
最後に、「一進一退」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「先日の野球の試合は、一進一退だったので見逃せなかった」
- 「近頃、株の変動が激しく一進一退なので気が休まらない」
- 「一進一退を続けていた将棋の戦いは、先ほど決着がついた」
- 「母の病気は一進一退で、中々回復の兆しが見えない」
- 「選挙運動は相手候補と一進一退なので、どちらが勝利するか開票するまでわからない」
- 「一進一退の病状は、主治医を変えてから瞬く間に良くなった」
「一進一退」は、病状や戦いの状況を表す時によく使用されます。
「一進一退の〇〇」「一進一退だ」という使い方が一般的ですね。
まとめ:「一進一退」を受け入れてみる
以上、「一進一退」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | いっしんいったい |
意味 | 進んだり後戻りしたりすること、良くなったり悪くなったりすること |
語源 | 「一」=「数の最初」「それだけ」「ひとまとめ」「それと同じ」「はじめ」「あるいは」 「進」=「すすむ」「すすめる」 「退」=「しりぞく」「しりぞける」「はずす」「のける」 |
英語表現 | ・Seesaw(シーソー) ・back and forth(行ったり来たり) ・neck and neck(負けず劣らず) |
類義語 | ・出処進退(しゅっしょしんたい) ・一喜一憂(いっきいちゆう) ・二転三転(にてんさんてん) ・千変万化(せんぺんばんか) ・右往左往(うおうさおう) |
誰しも、物事が進む時は気分よくいられますが、後退しているもしくはそんな気分の時は何もやる気が出ませんよね。
でも、「だからこそ人生」と感じれるようになれば、気持ちも不安定になることはありません。
どんなことで良いことばかりは続きませんし、悪いことばかりも続きません。
自分が当事者なのであれば、そんな風に一度立ち止まって俯瞰(ふかん)してみる良いと思います。
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